柳澤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成13年6月26日(火)9時34分~9時42分)

【閣議案件等】

今日の閣議は大変盛り沢山の案件がありましたが、私とは直接関係のないことばかりでございました。「平成12年度ものづくり基盤技術振興基本法第8条に基づく年次報告」の第1回、それから「平成12年度循環型社会の形成の状況に関する年次報告」がありました。それから、高円宮殿下のご訪米、ゴラン高原の国際協力部隊派遣の期限の延長、防衛庁長官の訪米、それからペルーの地震に対する緊急援助ということ。それから川口環境大臣の臨時代理が武部農林水産大臣。7月3日(火)の閣議は取りやめになりました。

次に閣僚懇に移りまして、首相公選制を考える懇談会の立ち上げ。それから有珠山の噴火の災害の様子。ほとんどもう終息したということです。それから尾身沖縄担当相の沖縄訪問、総理の沖縄慰霊祭への参加。それから中央官庁の建物での太陽光発電設備の開始というか、導入ということが決まったということ。それから自衛隊機の訓練中の誤発射があったということ。それから今日はまた臨時閣議があります。以上でございます。

【質疑応答】

問)

昨日、(バーゼル銀行監督委員会の方で)BIS規制の見直しの先送りが発表されたのですけれども、ある意味で慎重な姿勢について、大臣のご所見をお伺いできますか。

答)

専門家が専門的にいろいろな各国の意見を聞きながら調整をしていて、まだ熟度がそこまでいかなかったということなのかなというふうに見ていますけれども、いずれこれの1年延長ということですから、こうした問題についての金融技術の発展を背景とするリスク管理というものの手法がいずれ入れられるということだろうと、こういうように思っています。

問)

日米首脳会談が目前なのですけれども、経済課題の柱として不良債権の処理問題が柱になるという見通しが強まっていますけれども、大臣のこれまでのお取り組みに、まあ柳澤イニシアティブで「骨太方針」などに盛り込まれるなど、日本側の対応はアメリカ側の理解を得られると思われるのか、その辺の展望をお願いします。

答)

アメリカとの関係ではやはり経済の状況という意味でそれが取り上げられるのだろうと、こういうように思っておりますが、別に不良債権が経済低迷の主要な背景とも理由とも必ずしも言えないわけですし、またそれが克服されても、それで一辺に日本経済が持ち上がっていくわけでもないというふうに思いますが、とりあえず今ご指摘になったようなことになるということもあろうかと思います。

それに対しては「骨太方針」で決めたことを総理から正確にご説明して頂ければ、当然理解は得られるだろうと、こういうふうに思います。

それともう一つは、万が一、何か日本の金融に不安が生じた時にアメリカにそれが伝播するのではないかという位置付けからの問題があり得るというか、そういうとらえ方もあり得るかもしれませんが、これはもう皆さんご承知の通り、金融危機対応でちゃんと制度が整備されていますから、全くそういう懸念には及ばない。仮に万が一、そんなことが起こっても完全に遮断できるということだと、私は思ってまして、この2点からご心配というか、そういうものは払拭されるのではないかと思っています。

(以上)

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