高木金融庁長官記者会見の概要

(平成14年8月26日(月)17時02分~17時11分)

【質疑応答】

問)

長官の方から何かございますか。

答)

特にございません。

問)

先週に4大金融グループのトップの方と個別にお会いになって、決済機能の保護についての話をされたと伺っておりますが、大体どのような話をお互いに交換されたのでしょうか。

答)

決済預金の話で、4大メガバンクの首脳の方を呼んで話を聞いたということはないです。それについてですね、念のために担当の方に確認もしたのですが、そういうことはないというふうに聞いております。ただ、いずれにしてもですね、金融機関なりそれぞれの業界が、この問題についてどう考えているかということについては、8月19日のPTでも、ヒアリングをしておりますし、ですからどう考えているかということについては、PTの後で、皆さんにもご説明していると思うのですが、そこでご説明したようなお考えだと思っております。

問)

そのPTでのお話なのですが、これまでの議論の過程ですと、普通預金の無利子化というのが有力な選択肢ではないかと言われているのですが、これについては、ペイオフの思想としては骨抜きなのではないかという指摘もあるようですが、これについては如何お考えでしょうか。

答)

今、検討中でそこまで話を聞いていないのですが、いずれにしても決済機能の保護という観点から、決済性預金の定義についてですね、いろいろご議論をして頂いているというふうに承知しております。その話とですね、それにあてはまるような預金をどう開発するかということは、システム対応を含めた技術的な問題であって、ペイオフと言いますか、この問題の本質とは直接関係しない話だと思っておりますけれども。

問)

合併促進策を多分、今週公表されるのではないかと思いますけれども、公的資金の投入も1つのメニューとして挙げておられるのですが、この資金枠の設定と、投入にあたっての条件というのはどのように考えておられるでしょうか。

答)

まず、資金枠の話ですけれども、いずれにしても今月末の(予算)要求に盛り込む必要がありますから、今、鋭意検討しているという状況であります。それから、その投入にあたっての考え方ですが、これは前からご説明しておりますように、そもそもこの制度の基本的な考え方はですね、健全な金融機関が一層の経営の健全化に向けて自主的な努力をされる場合に、その努力を支援すると言いますか、そういう基本的な制度ですね。ですから、そう言う自主的な努力を支援するという観点を踏まえながら、ただ公的資金でもありますから、無条件というわけにも当然いかないと思いますから、どういった条件と言いますか、フォローアップをするべきかということについて、今、一生懸命検討しているという状況でございます。

問)

4大金融グループのトップとは、長官がお会いになったのですか。

答)

いえ、私がそういうことでお呼びしたということはありません。

問)

長官は全銀協の会長とはお会いになって、後は事務方の方でヒアリングなさったということでしょうか。

答)

私は全銀協の会長とはお会いしましたけれど、別に、就任以来一度もお話しする機会もなくて、それでたまたま寺西会長がお越しになったということで、ペイオフの問題で何かお話を頂いたということではないのですが。

問)

4大金融グループのトップの方たちからは、今回のペイオフにあたっては、どのように取組みたいというか、どういう内容の話があったのでしょうか。

答)

それはPTでの話ですが、詳細は忘れましたが、色々と対応についての色々な考え方のお話があって、それについては既にご説明もしていると思いますけれど、もし必要ならば担当の方にお聞き頂いた方が良いと思います。

問)

預金のシフトの判断について、最近になってシフトが大きかったのではという報道が目立つのですが、特に変わってきているという感じはないのでしょうか。

答)

特にそういう認識はありません。確かに相当な率で動いているという報道もありますけれども、我々はきっちりとその数字を睨んでいますが、不幸にして3月末にかけて色々と破綻した金融機関もあったので、それを除いて生きている金融機関同士で預金がどういうふうにシフトしているかという状況を見ると、従来申し上げていますように、一番大きな業態でも2.数%の減少といったような状況だと思っています。

問)

政府与党連絡会議の中で生命保険会社の逆ざやの問題で、予定利率の問題を検討すべきであるとの話が出たようですけれども、予定利率の引下げの問題について、今のところのお考えを改めてお聞かせ願いたいのですが。

答)

元々申し上げておりますように、セーフティネットの見直しの問題もありますから、それも含めてその際に広く勉強はしてもらいたいということで言ってありますけれど、それ以上には、その後特に話も聞いておりませんし、何か方向性を持って申し上げたというつもりでもありません。ただ、色々な機会に広く勉強する必要はあると思っておりますから、現状はそういう状況だというふうにご理解頂きたいと思います。

(以上)

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