高木金融庁長官記者会見の概要

(平成15年11月10日(月)17時01分~17時07分)

【質疑応答】

問)

今日の金融問題タスクフォースの会合ですけれども、議題はどのような感じになるのでしょうか。

答)

金融問題タスクフォースはご承知のように、金融庁顧問が大臣に対して自由にご意見と言いますか、助言をいただくという金融庁の部内会議であるわけです。まさに自由なご議論をいただくということでございますので、事前に内容をお話するというのは適当ではないと思うのですが、いずれにしてもタスクフォースは特別支援行に対するモニタリングが使命ということになっております。今日は久しぶりにりそなの細谷会長にお越しいただいているということであります。

いずれにいたしましてもその場で行われました会議の概要につきましては、後程、会議終了後、大臣の方からお話をさせていただくということにいたしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

問)

いつも会議後のぶらさがりみたいなのですが、正式に会見室でブリーフィングみたいな形で少し時間を取っていただくということは可能なのでしょうか。

答)

会議の性格が先程申し上げましたように、いわゆる金融審議会とかそいういった正規の会議ではなくて、自由に大臣が金融行政を行う上で参考になるようなご意見を自由に言っていただくということでございますので、今のような形がいいのではないかと思います。いずれにしてもその場でご質問等いただければというふうに思います。

問)

総選挙が終わりまして、与党が絶対安定多数を確保したというのが現在の結果でしたけれども、これが金融行政に与える影響等については、長官はどういうふうに現時点で見ておられるのか。

答)

我々は行政の事務方でございますので、選挙結果について云々するのは適当ではないと思うのです。我々は行政当局の一員として、小泉内閣、竹中大臣のご指導の下、引き続き金融の安定・健全化と言いますか、そういうものに向けて全力で取り組んで行きたいというふうに思っております。

問)

ほっとしたということはございませんか。

答)

いずれにしても今申し上げましたように、選挙結果については我々行政庁が云々するべき問題ではないというふうに思います。いずれにしても全力で先程申し上げましたように金融の一層の正常化に向けて取り組んで行きたいということでございます。

問)

先週、日銀の福井総裁が講演の中で、ペイオフのことに触れて再延期ということがないようにという異例の言及があったのですけれども、あのような発言をどのように見ていらっしゃいますか。

答)

その問題につきましてはご承知のように臨時国会に預金保険法の改正法案を提出いたしまして、今年の4月1日から施行されているわけです。そういう法律に則って、我々としてはペイオフ問題についても対応していくというのが当然だというふうに思っております。

問)

選挙結果についてはコメント出来ないということでちょっと聞き方を変えますが、今後の税制改正に向けてどう取り組まれるかと。と言うのはですね、選挙結果なのですが、党税調の有力な方が落選などされまして、その方が元金融再生委員長であったといった面もあり、金融庁としてマイナスに作用したのではないかと考えられるので、特に3点セットをこれから説明に力を入れて実現を目指したいということでございましたけれども、こういった税制改正要望の実現を図る上で、今後この選挙結果を踏まえてどう臨まれるかということをお願いいたします。

答)

選挙の結果と言いますか、いずれにしても税制改正要望のいわゆる3点セットにつきましては、金融再生プログラムに盛り込まれており、我々としてご承知のように継続して要望をしているわけです。それで更に党の側におきましても、党の公約の中に不良債権問題に関連する、正確な文言はちょっと忘れましたけれども、関連する税制改正要望についても引き続き検討するといった趣旨のことが入っていたと思うのですね。ですからこの問題は政府もそうですし、与党におかれてもいろいろ検討がなされるというふうに思います。

そういう中で金融庁としては、ご理解を得られるように最大限の努力をして行きたいというふうに思っております。

(以上)

サイトマップ

ページの先頭に戻る