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高木金融庁長官記者会見の概要

(平成16年1月19日(月)17時01分~17時08分)

【質疑応答】

問)

保険の窓販の議論、先週、金融審で始まりましたが、業態によっての賛否両論の意見があったと思いますけれども、長官として、業態間の壁が低くなったり、消費者の選択肢が増えるということについて御所見を伺いたいのですが。

答)

まず、銀行窓販の問題は、業態の問題というふうな捉え方はすべきではないと思うのですね。基本的に消費者の立場だとか、これは利便性もあるでしょうし、一方で保護という問題もあると思うのですが、そういった消費者の立場だとか、あるいは金融保険市場の健全な発展と言いますか、そういった幅広い観点から検討する必要があると思います。そういった検討に当たっては当然ですけれども、国際的な取扱はどうなっているかということも参考にしながら幅広く御検討をお願いしたいというふうに思っております。具体的には御承知のように、今後、金融審議会の第二部会にございます保険ワーキングですか、そちらの方で今週から検討がスタートするということでございます。そこでは今申し上げましたような幅広い観点から、十分な御議論をお願いしたいというふうに思っております。

問)

公認会計士協会の奥山会長が、検査と監査の格差についてチームを作って、何らかの検討をするというふうに先週会見で言っていました。国会でも言っていました。金融庁への協力も求めるということも言っているのですけれども、金融庁として協力できることというのはどんなことがあるのでしょうか。

答)

実は今日、奥山会長が私のところにもお見えになりまして、今お話がございましたような話がございました。金融庁といたしましては基本的に可能な範囲で、できる限りの御協力をしたいというふうに思っておりますが、いずれにしてもまだ具体的な内容とか、どういう検討をするかというお話を承っておりませんので、そういった内容をお聞きした上でどういった御協力が可能か考えていきたいというふうに思っております。

問)

特別検査ですが、大臣がこの間、まだ止めることはないと、まだ引き続きやるというふうに仰いましたけれども、開始の時期とか先数とか、その辺お話いただけるものがあればお話いただけますか。

答)

まさに大臣が会見で申し上げたように、今度の3月期決算についても特別検査は引き続き実施したいというふうに思っておりますが、具体的な内容等につきましてはこれからよく検討したいという状況でございます。

問)

新生銀行の再上場ですけれども、いろいろな経緯を経て改めて上場するということですが、振り返って御所見とですね、もう一点、政府が未だ保有している優先株の扱いについて、今後どうされるお考えか、その二点をお聞かせ下さい。

答)

上場そのものはですね、御承知のように東京証券取引所と言いますか、取引所の方で審査されて承認するということでございます。ただ、いずれにしても金融庁といたしましては、そういう上場に至ったと言いますか、上場されるということで、その再建のワンステップと言いますか、一つ踏み出したと言いますか、そういう状況だと思うのです。そういう意味で、金融庁としては、歓迎したいと思いますが、いずれにしても公的資金は依然として入ったままでございますので、引き続き収益力の強化だとか、経営基盤の強化等にしっかり取組んでいただくように適切なフォローアップをしていきたいというふうに思っております。公的資金をどう処分するかということはですね、今後の新生銀行の経営状況等を見ながら考えたいというふうに思っております。

問)

週末にリレーションシップの報告があったと思います。今後、半年に一度ずつ報告を求めるということなのですけれども、今回の御判断と、今後、どういうふうにお考えになっていかれるのかお願いします。

答)

詳細は担当課の方によくお聞きいただきたいと思うのですが、総括的に申し上げますと、それぞれの各地域金融機関ですね、その置かれた状況等を踏まえながらしっかり取組んでいただいているというふうに考えております。引き続き、地域の中小企業の再生、金融機関の健全化と言いますか、そういったものにしっかり取組んでいただきたいというふうに思っております。半年毎ですから、また次回、しっかりフォローアップしながらその状況をよく見ていきたいと、必要があれば適切に対応したいというふうに思っております。

(以上)

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