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高木金融庁長官記者会見の概要

(平成16年4月19日(月)17時01分~17時10分)

【質疑応答】

問)

本日、郵政民営化準備室の副室長に就任することが正式に発表されましたが、抱負などございましたら、改めてお願いします。

答)

今日お昼前に官房長官から、今お話の内示を頂いたわけであります。重要な問題ですから、しっかり取り組んでいきたいというふうに考えています。

問)

現在、特別検査が続いていると思いますけれども、この3月期の決算への影響を、今の段階でどのように考えていらっしゃるのか。また、この検査についての結果を公表するタイミングについては、いつ頃を考えていらっしゃるのかを教えてください。

答)

特別検査につきましては、今お話がありましたように、現在継続中だということであります。前から申し上げていますように、厳正に検査に努めているわけでありますけれども、その具体的な実施状況等をお話しすることは、風評リスクの問題等もございますので、言及を差し控えさせていただきたいというふうに思います。いずれにしても、特別検査の結果につきましては集計ベースで公表したいというふうに思っておりますが、そのタイミング等につきましては、今後、よく検討したいというふうに思っております。

問)

今日この後、産業再生機構の懇話会が予定されておりますけれども、再生機構のこれまでの取組みと、今後の期待などございましたらお願いします。

答)

産業再生機構は、これまで12件の支援決定を行っているわけでありますけれども、これまでの活動を見ますと、事業再生の新たなモデルを提示するとか、民間だけではできない難しい案件にもよく取り組んでいただいているというふうに思っております。金融庁といたしましては、今日開催されます懇話会等の取組みを通じて、今後一層、産業再生機構の活用が促進されるということを期待いたしております。また、金融庁といたしましては、従来同様、引き続き再生機構にできるだけの御協力をしてまいりたいというふうに思っております。

問)

郵政の準備室の人事の件ですけれども、長官はこれまでずっと金融行政に関わってこられて、民間金融機関と申しますか、そういう民間市場の健全な発展という観点から郵政問題を御覧になってこられた立場からすると、行かれて中々やりにくい部分も多いのではないかと想像しますが、そういう感じはないですか。

答)

そのお話につきましては、二点あると思うのです。一点は、要は民営化については、中間取りまとめ、中間報告、論点整理と言われておりますけれども、それから、最終報告も経済財政諮問会議の方で議論の上決定されるということだと思うのです。準備室はそれを受けて法案化の作業等を行うというのは基本だと思います。

もう一点としては、いずれにしても郵政民営化はそういう基本方針と言いますか、最終答申を受けて事務方が事務的に処理していくということでありますけれども、いずれにしても円滑な郵政民営化と言いますか、五原則もありますように、五原則に沿って円滑に民営化していくということでは皆の気持ちは同じだと思うのですね。そういう意味で準備室として皆さんと力を合わせてしっかり取り組んでいきたいというふうに思っております。

問)

やや本質の話ではないのですけれども、兼務されるということなのですけれども、長官のお仕事自体は大変御多忙な中にあって、兼務というお立場で、例えば、あちらにどれくらいおられるのかとか、要するにこれからは、しばらくは郵政の方はやや開店休業状態なので大丈夫だとか、そういうのは長官、官房長官のお話も含め、どういう構えになるのでしょうか。

答)

兼務の発令そのものについては、人事の話ですから、私がコメントする立場にはないと思うのです。いずれにしても御指示いただいた仕事については、両方とも全力で取り組んでいきたいと、しっかり取り組んでいきたいというふうに思っております。

問)

同じような話ですが、当面は郵政の準備室の方は、どういったお仕事というか、課題というふうにお考えでしょうか。

答)

まだですね、今日内示をいただいて、発令は来週の26日ということですから、発足した段階で、渡辺室長以下、皆でよく相談しながらやるんだというふうに思います。

ただ、基本は、いずれにしても先程も申し上げましたけれども、経済財政諮問会議の方で中間的な論点整理を行い、また、秋に最終報告を取りまとめるということで、そちらの方で作業が進むわけですから、準備室としてはそれを受けて、そういう議論を受けながらどういう作業をしていくのかということだと思うのです。

いずれにしても発足した段階で、よく御相談しながらしっかりやりたいというふうに思っております。

問)

今の関連と言えば関連なのですが、郵政公社は2007年の4月に民営化されたら、円滑に民営化ということで民間にいくのですから、他の民間金融機関と同じように金融庁が所管する金融機関ということになるのが、妥当と言えば妥当と考えられるのでしょうか。

答)

そういうことも含めて、幅広く経済財政諮問会議の方で御議論がなされて、最終報告と言いますか、その報告として取りまとめられていくのだというふうに思います。

問)

他の方は、専任なのですけれども、高木さんだけ兼務になってしまったということについては何か御感想はありますか。

答)

ですから、それは先程申し上げたのと全く同じなのですが、人事の話ですから、私がコメントする立場にはないと思うのです。

いずれにしても、与えられた職責については、全力でしっかりと果たしていきたいというふうに思っています。

問)

個別の話はできないということですが、週末の一部報道を受けまして、検査の、UFJに関しまして追加処理損が出るのではないかとの一部報道を受けまして、今日、銀行株、UFJに関しましてはストップ安まで下がってしまいましたけれども、こういった市場の反応に関しましては、どのようなお考えをお持ちでしょうか。

答)

株の話は、色々なことは言われていると思いますけれども、どういう要因で、どういうふうに決まってくるかというのは、我々金融庁の方から、従来申し上げていますけれども、コメントするのは適切でないと思いますし、そういう意味で我々は明確に分析できるものでもないのですね。ですから、それはマーケットの方で決めることで、UFJの株価についてコメントする立場にもないと思います。

(以上)

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