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高木金融庁長官記者会見の概要

(平成16年5月17日(月)17時01分~17時09分)

【質疑応答】

問)

りそな銀行に対する公的資金投入申請から一年が経ちますけれども、この間の経営陣の取組みをどう評価されますか。それから、今後については金融庁としてどのような取組みを期待されるのか教えてください。

答)

りそな銀行につきましては今お話にございましたように、昨年の金融危機対応会議から今日でちょうど一年ということであります。この間、新しい経営陣が17年3月までを集中再生期間として様々な取組みを行ってきております。具体的に若干申し上げますと、15年9月期には将来のリスクファクターを徹底的に排除するということで、財務改革を実施いたしております。また、その収益構造の改革としてロー・コスト・オペレーションと言いますか、経費削減によるロー・コスト・オペレーション、あるいは個人、中小企業への貸出しに注力するとか、住宅ローンに注力するとか、そういった取組みもやってきております。また、新しいビジネスモデルへの挑戦として軽量化店舗の展開等々、積極的に取組んできておられます。そういうことで、新しい経営陣の下、再生に向けてしっかりした取組みがなされているというふうに評価をいたしております。今後でございますけれども、引続き新しい経営陣の下で徹底的な経営改革を進め、経営の健全化を早く実現していただきたいというふうに考えております。

問)

足利銀行の3月期の決算及び、経営計画の詳しいものについての取りまとめ及びこの公表の時期が近づいているのではないかと思うのですけれども、どのような内容になるというふうに今、期待されると言いますか、金融庁として指導されるのかもしれませんが、どのような内容ということを期待されているでしょうか。

答)

まさに今お話のありましたように、足利銀行につきましては、現在16年3月期決算の確定と、それから経営に関する計画と言いますか、いわゆる詳細な計画と言いますか、それの策定に向けて今、作業中だということであります。そういった段階でございますので、その内容につきまして当局としての現段階でのコメントは差し控えさせていただきたいというふうに思います。

いずれにいたしましても、足利銀行につきましても積極的かつ徹底的な経営改革を進め、また、地域金融の円滑化だとか、中小企業等の再生にしっかり取組んでいただいて、早期に経営の健全化を図っていただきたいというふうに期待しているということでございます。

問)

今日の朝刊でUFJに関する記事が出ていましたけれども、朝の段階では特にお耳に入っていないということだったのですが、その後何か新しいことはありましたでしょうか。

答)

いずれにせよ、UFJを含め主要行それぞれそうなのですが、今、まさに16年3月期決算の作業をやっているという状況でございますので、金融庁として個別の金融機関について、決算作業についてコメントすることは差し控えさせていただきたいというふうに思います。

問)

3割ルールのことなのですけれども、従来からお話をうかがっていて、このルールに基づいて監督をするということだと思うのですが、改めてお願いします。

答)

一般論としてのご議論であれば3割ルールというのはありますし、いずれにしてもルールに則って的確な監督に努めるということだと思いますが、個別行に関してお話ということであれば、それはまさに決算の作業中でもありますから、コメントすることは適当ではないというふうに思います。

問)

一般論としてはこれまでの考え方と変わりはないということですね。

答)

一般論として申し上げると、事務ガイドラインも含めていろいろルールがありますけれども、ルールに則って適切に対応していくというのは当然のことだと思います。

問)

仮に3割ルールに抵触する銀行が出れば、トップの退任問題も含めて対応されるということですね。

答)

ですからそれは16年3月期の話だとすれば、それはまさに決算の作業中であって、そういった話について仮定の上に立って議論するのは適当ではないと思います。

問)

長官、この午後5時からUFJの方で副頭取以下3人が退任という発表をしているようなのですけれども、これについては既にご承知でしょうか。

答)

私は承知していません。

(以上)

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