五味金融庁長官記者会見の概要

(平成16年9月6日(月)17時03分~17時16分)

【質疑応答】

問)

長官の方から何かございますか。

答)

私の方から一点お願いします。

金融庁では明日7日、「検査情報受付窓口」を設置いたします。この窓口で検査を実施している金融機関に関する情報を広く一般から受け付けるということにいたします。今般の「検査情報受付窓口」といいますのは、7月28日に公表いたしました「平成16検査事務年度基本方針」で明らかにしておりますが、目指すところは金融機関の利用者保護の確保、利用者利便の向上といったことに関して、検査において、より一層深度ある検証を行うと、こういう観点から設置をするものでございます。具体的には金融庁につきましては、金融庁のウェブサイトに検査実施中の金融機関を掲載いたしまして、ウェブサイト上のメールのほか、FAX又は郵送で情報を受け付けるということにいたしております。金融庁としては今後、一般の利用者の皆様から検査等に有益な情報が幅広く寄せられることを期待しております。なお、財務局におきましても同様に「検査情報受付窓口」を設置することにいたしておりますが、こちらの方は明日は無理でございますので、今週又は来週中の設置を目途にしております。検査事務年度の基本方針の該当部分を後で見ておいていただければいいのですが、検査重点事項として「金融機関の利用者保護の確保、利用者利便の向上に向けた対応」という項目がございます。この中で顧客情報管理態勢、説明責任の履行状況、忠実義務等の法令等遵守状況、苦情等処理態勢の検証といったことを行うということにいたしております。特にこういった点の情報が寄せられることを強く期待をしております。このために一般の利用者の皆様からの情報をいただきやすくするという観点で、ホームページ上に窓口を設けるということでございます。もちろん検査実施中の金融機関以外の金融機関につきましても、ホームページに「ご意見箱」という別の欄がございますので、そこで当然情報の受付をさせていただき、検査・監督に役立たせていただくということを考えております。

私からは以上です。

問)

先週、オーストラリアに出張されて、証券分野に関する情報交換について取極を交わされたと伺っております。その際、オーストラリアの証券監督当局と銀行監督当局とも意見交換をされたと聞いておりますが、長官の方から何か御報告がありましたらお願いします。

答)

署名を行いました際に先方のオーストラリア証券投資委員会の委員長、ルーシーさんと仰いますが、このルーシー委員長との間で意見交換もさせていただきました。それぞれの国の証券行政、或いは市場行政の状況、或いは今後の協力関係等に関する一般的な意見交換というのを行わさせていただきました。特にオーストラリアという国はIOSCOでの活動も非常に活発でありまして、国際的な協力ということついてはマルチな場でもバイの場でも非常に積極的な姿勢を持っておられる、意見交換を通じてそのことを強く認識をいたしました。

それからこの署名とは別に、せっかくの機会ですのでオーストラリア金融監督庁も訪問をさせていただいて、レイカー長官と意見交換をさせていただきました。このオーストラリア金融監督庁といいますのは、銀行だけでなくて、銀行・保険等の金融機関の健全性、プルーデンスですね、これをチェックをするための機関ということでございます。それぞれの扱っている商品のルール違反がないかどうかの方は、ルーシー委員長の証券投資委員会が行うと、こういう分担になっています。そこでレイカー長官とは、お互いの国の金融セクターの動向、当方で言えば、例えば不良債権問題の現状等につきましての一般的な意見交換を行ってまいりました。アジア大洋州の中での非常に重要な国であります。オーストラリアというのはそういう国ですので関係当局との間で一層に密接な協力関係を構築することができたと考えております。

以上です。

問)

金融機能強化法施行から約一ヶ月が経過しました。各金融機関からの問い合わせ、又は具体的な申請の動きはございますか。

答)

以前も申し上げておりますけれども、金融機能強化法に基づく申請に係る協議等の有無について言及をいたしますと、いたずらに金融機関を風評リスクにさらす恐れがございますので、その有無についての言及というのは差し控えさせていただきたいと考えております。

問)

UFJに対する刑事告発の問題ですが、行政処分から二ヶ月が経過し、この間様々な報道や風評が広がっているかと思います。告発の要否の判断については悪質性とか、事の重大性とか四つの判断基準に基づいて総合的に検討されていると思いますが、国民への説明責任を果たすという観点から、その要否を判断するに当たってどういう対応を考えていらっしゃるのか、長官のお考えをお聞かせください。

答)

今、お話がありましたようにいくつかの要素というのを総合的に勘案して検討をしているところです。説明責任というお話でございましたが、この刑事告発という事柄の性格からいたしまして、告発を行うかどうかということを決定いたします前に、検討状況についてのコメントをするということになりますと、かえって風評、或いは憶測といったものを招くというふうに考えられますので、この点についてのコメントは差し控えさせていただきたいと思います。こうした趣旨をぜひ御理解をいただきたいと思います。

問)

一部報道で、シティバンクの日本法人に対して業務改善命令を検討されているという報道がありましたけれども、現時点での御見解をお願いします。

答)

特定の金融機関についてのお話ということで、事柄によってはコメントしなければいけないケースもあるのでしょうが、このシティバンクにつきましては、立入り検査が去年の11月から今年の4月まで行われているということで、検査結果は5月21日に通知されています。明らかにできますのはここまででございまして、報道があったということは承知をしておりますけれども、そうした報道についてのコメントというのは差し控えさせていただきます。

問)

検査窓口の件でございますが、監督にも情報を使うといいますか、情報を共有するといいますか、そういったこともあるのでしょうか。

答)

これは考えています。こうした窓口を特に設けて情報を皆様から御提供いただこうという主な趣旨は検査ということで、今、この金融機関が検査中ですから、特に利用者の皆様から伺わないとなかなか銀行に残っている資料だけでは分かり難いような、そういうものについて情報を、というのが主な趣旨でございますが、当然のことながら、そこでいただいた情報というのは、検査と同時に監督の方でもどのような扱い方があるかということで、これは集積をさせていただきます。同じように「ご意見箱」に入れていただいたものもそういう扱いをさせていただきます。ぜひ、色々な情報を皆様からいただきたいと思います。信用リスクに関する検査などは、当然銀行にあります資料、或いは銀行に資料を用意するようにお願いをすることでチェックができていく、そういう性格のものですが、こうした利用者保護、利用者利便ということに直結する話というのは、なかなか銀行にある資料というものを見せていただくだけでどこまで迫られるかということがございますので、大変貴重な情報になりますので、検査・監督両方で活用させていただきます。

問)

ダイエー再建の話なのですけれども、先週末にダイエーの主力取引行3行とダイエーが両方で資産査定を行うということで合意しているわけなのですけれども、これで産業再生機構を活用するかどうかという判断が、結論がちょっと遅れるのではないかという見方が出ていますけれども、こういった債務者と債権者の合意と言いますか、動きについて金融庁はどのように見ていますでしょうか。

答)

申し訳ございません。やはり特定金融機関と特定債務者間の取引に関連するお話ですから、コメントは控えなければなりません。

お話し合いが行われているということはもちろん承知をしておりますから、そうしたお話し合いの中で、事業再生に向けて透明性が高い、そして市場の評価が十分得られる、そうした内容の再生計画というものを作っていただくことが重要だと、そしてまた、その計画を着実に実施なさることが重要だというふうに考えます。そうした方向で当事者間でよくお話し合いを進めていただきたいと考えます。

問)

それについてはいつまでに目途をつけて欲しいとか、金融庁としての要望というのはございますのでしょうか。

答)

期限というものを申し上げる立場ではないと思います。民間企業同士でお話し合いをなさる、債務者企業と債権者側たる金融機関との間でしっかりお話し合いをなさって、結論を経ていく問題だというふうに思います。大分前だったと思いますが、これはUFJ、三菱東京の統合問題の時にも私申し上げましたけれども、内容がどうであれ早いほうが良いとか、或いはその逆にしっかりしたものを作るのであればいつまでかかっても良いとか、そういった簡単な問題ではない、それぞれの事情がある中でのお話し合いですから、そうした事情は当事者が一番良く知っているわけですから、それを踏まえて当事者同士でお話し合いを進めていただきたい。期限がいつまでということを金融庁としてコメントをすることは控えます。

(以上)

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