五味金融庁長官記者会見の概要

(平成17年12月5日(月) 17時01分~17時04分 場所:金融庁会見室)

【質疑応答】

問)

12月2日に三井住友銀行が優越的地位の濫用で、公正取引委員会から排除勧告を受けていますが、この件についての行政対応と、それから同様の金融商品を他行も販売していますが、全国銀行協会等に対して一斉点検や現状報告等について要請するお考えはお有りでしょうか。

答)

公正取引委員会が三井住友銀行に独占禁止法違反に基づく勧告をお出しになったということは承知しております。今後三井住友銀行においては、独占禁止法上の手続に則って勧告に対する諾否の表明を行うとともに、その後公正取引委員会において更なる手続が行われると理解しております。当局といたしましてはその状況を注視しつつ、当局としての対応を検討していきたいと、こう考えています。

また、三井住友銀行以外の銀行への対応につきましても、まずは三井住友銀行の諾否の表明、或いはその後の公正取引委員会における手続の状況、こういうものを注視していきたいと考えています。

当局といたしましては、従来から金融機関に対しましては適切な業務運営、或いはコンプライアンス態勢の確立というものを求めてきたところでございます。三井住友銀行に対して、今回のような勧告が出されたということ自体、誠に遺憾なことであると考えています。

また、銀行の監督指針には優越的な地位の濫用と誤認されかねない説明を防止する態勢が整備されているか、という着眼点が示されているところでございまして、各金融機関におかれましては今回の事態も踏まえて適切な業務運営、コンプライアンス態勢の確立、こういったことについて改めて留意をしていただきたいと考えています。

(以上)

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