金融持株会社に係る検査マニュアルの整備に向けて

１．  検査マニュアル整備の趣旨

持株会社方式による経営統合の進展や主要銀行グループ通年・専担検査の導入を踏まえ、また、金融行政の一層の透明性向上の観点から、金融持株会社に係る検査マニュアルを整備・公表する。

これにより、金融庁の検査・監督機能の一層の向上を図るとともに、持株会社によるグループ経営に対して責任ある効果的な経営管理を促す。

２．  「金融持株会社に係る検査マニュアルＷＧ」

検査マニュアルの整備に向けて実務的な検討を行うため、当庁職員である商法学者や公認会計士を含む検査局及び監督局職員をメンバーとする「金融持株会社に係る検査マニュアルＷＧ」を設置する。また、同ＷＧには、銀行・保険・証券業界等からオブザーバーの参加を得る。

３．  今後の進め方

本ＷＧでは、銀行・保険・証券業界、公認会計士等から金融持株会社業務に係る最近の状況等についてヒアリングを行った上で、これまでの検査マニュアル策定により蓄積したノウハウ、金融持株会社に対する検査実績及び各界の意見等を踏まえ、できる限り早期に策定作業を進め、平成14検査事務年度中（平成15年６月まで）に検査マニュアルを策定する予定である。