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平成15年9月9日
金融庁

主要行における自己査定と検査結果との格差について

金融庁(金融監督庁)は、平成12年以降、金融検査マニュアルに基づく検査を実施してきており、主要行に対して、現在、3巡目の検査を行っているところである。貸出金分類額及び償却・引当額について、検査の結果を集計ベースで示せば、以下のとおり。

1. 貸出金分類額の増加率 (単位:億円、%、行)
  検 査
実施行
自己査定
(a)
当局検査
(b)
乖離額
(c)=(b)-(a)
増加率及びその分布
(c)/(a) 50%以上 25~50 25%未満
1巡目検査 15 346,111 470,197 124,086 35.9
2巡目検査 12 397,159 437,279  40,120 10.1 10
3巡目検査  93,443  99,029   5,586  6.0
2. 償却・引当額の増加率 (単位:億円、%、行)
  検 査
実施行
自己査定
(a)
当局検査
(b)
乖離額
(c)=(b)-(a)
増加率及びその分布
(c)/(a) 50%以上 25~50 25%未満
1巡目検査 15 103,947 152,870 48,923 47.1
2巡目検査 12 128,769 147,096 18,327 14.2 10
3巡目検査  23,497  25,533  2,036  8.7

(注)

  • 1. 各巡目検査ごとの対象決算(中間決算)期は、以下のとおり。

    • 1巡目検査:平成12年3月期、12年9月期、13年3月期、13年9月期のいずれか。
    • 2巡目検査:平成13年9月期、14年3月期、14年9月期、15年3月期のいずれか。
    • 3巡目検査:平成14年9月期、15年3月期のいずれか。
  • 2. 貸出金分類額とは、 II 分類(回収に通常の度合いを超える危険を含む部分)、 III 分類(回収に重大な懸念のある部分)及び IV 分類(回収が不可能と判断される部分)の合計額を示す。償却・引当額は、総与信額ベースであり、対象決算期における直接償却額と貸倒引当金の合計額である。

  • 3. 2巡目検査について、昨年11月に公表した時点における検査実施先は、5行であった。今般、全12行について集計した計数を昨年公表時のものと比べると以下のとおり。

    (1) 貸出金分類額の増加率 (単位:億円、%)
      自己査定
    (a)
    当局査定
    (b)
    乖離額
    (c)=(b)-(a)
    増加率
    (c)/(a)
    昨年公表分(5行) 119,795 137,219 17,424 14.5
    全   体(12行) 397,159 437,279 40,120 10.1
    (2) 償却・引当額の増加率 (単位:億円、%)
      自己査定
    (a)
    当局査定
    (b)
    乖離額
    (c)=(b)-(a)
    増加率
    (c)/(a)
    昨年公表分(5行)  34,011  42,074  8,063 23.7
    全   体(12行) 128,769 147,096 18,327 14.2

本件についての問い合わせ先

金融庁 Tel:03-3506-6000(代表)
検査局審査課 長岡(内線2552)、吉野(内線2572)、齋藤(内線2573)

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