○ |
リスク管理態勢のチェックリスト
すべてのリスクに共通するチェック項目を、バーゼル銀行監督委員会の「銀行組織における内部管理体制のフレームワーク」の原則を踏まえ整理するとともに、リスク管理の基本を示し、取締役等にリスク管理に対する自覚を求めているほか、あるべきリスク管理体制の整備を促している。
|
○ |
信用リスク管理態勢のチェックリスト及び信用リスク検査マニュアルチェックリストにおいては、ポートフォリオ管理の重要性や信用格付、信用リスクの計量化を促すとともに、信用収縮に配慮し、マニュアルを理由とした資金供給の拒否等をチェックする項目を設けている。
また、マニュアルについては、旧大蔵省金融検査部の「資産査定について」をベースに、金融支援先を含めた債務者区分の判断基準の明確化や、業種の特性や特に中小企業向けの与信については代表者の資産等も勘案するなど、総合的な判断が必要な旨を明記している。
償却・引当については、基準の明確化を図るとともに、貸倒実績率の算定方法の適切性、償却・引当水準の適切性についても検査を行うことを明記している。
|
○ |
市場関連リスク管理態勢のチェックリスト
旧大蔵省金融検査部の「市場関連リスク管理態勢のチェックリスト」と「海外拠点検査のチェックリスト」を一本化した上で、金融環境の変化に応じたレベルの向上を求めるとともに、新たに自己資本比率に係るマーケット・リスク規制やトレーディング勘定についてのチェック項目を設けている。
|
○ |
流動性リスク管理態勢のチェックリスト
昨今の金融情勢を踏まえ、特に資金繰りリスクに重点を置き作成しており、資金繰りの逼迫度に応じた管理手法等の整備や対応策の策定、調達先の集中の排除、危機時を想定した円滑かつ十分な調達手段の確保について記載し、適切な管理態勢の確立を促している。
|
○ |
事務リスク管理態勢のチェックリスト
従来の現物・実調検査を通じた事務管理態勢のチェックに代わり、本部検査等を通じて事務リスク管理態勢のプロセス・チェックを行うこととし、網羅的な事務規定の整備を明確化するなど、事務管理態勢の整備状況をチェックすることとしている。
また、顧客保護の観点から融資先の財務情報など個別企業に関わる情報については特に慎重に扱うことを求めている。
|
○ |
システムリスク管理態勢のチェックリスト
旧大蔵省金融検査部の「コンピュータシステム及びコンティンジェンシープランチェックリスト」をベースとしているが、従来のシステム安全対策等を中心としたものからシステムの企画・開発体制や管理・運営体制の状況のチェックに重点を移し、システム戦略やセキュリティーポリシーの明確化を求めるほか、内部監査時の監査証跡の確認を促している。 |