企業会計審議会会 議事要旨

 

1.日    時:平成9年6月6日(金)  14時00分〜16時00分                           
                                                                              
2.場    所:中央合同庁舎四号館12階  大蔵省第一特別会議室                    
                                                                              
3.議    題:  連結財務諸表制度の見直しに関する意見書の公表、金融商品に係る会  
              計処理基準に関する論点整理の公表、企業財務懇談会の報告            
                                                                              
4.議事内容                                                                  
  ・  本年2月7日に公表した公開草案に対する意見を踏まえ、一部修正のうえ「連結
    財務諸表制度の見直しに関する意見書」として取りまとめた。                  
  ・  デリバティブ取引、有価証券等に時価評価を導入すること等、金融商品に係る会
    計基準の論点の整理を中間報告として取りまとめた。                          
  ・  企業財務懇談会(企業財務課長の研究会)で取りまとめた「研究開発費に係る会
    計処理基準の検討に当たっての論点の整理」が審議会に報告され、今後、研究開発
    費部会において審議することとされた。                                      
                                                                              
5.主な意見                                                                  
                                                                                
    審議において出された主な意見は、次のとおり。                                
                                                                              
                                                                              
  ○  連結情報を中心としたディスクロージャー制度への転換を図る旨の意見書が完成
    したことは意義深いことと思う。今後、この制度を円滑に実施していくために、実
    務指針等についてはできるだけ速く、わかりやすいものを作っていただきたい。  
                                                                              
  ○  今回の意見書は、経済界が望んでいた連結情報を中心としたディスクロージャー
    制度ということで高く評価したい。また、グローバル・スタンダードの観点から、
    個別情報の簡素化は、ディスクロージャーの後退ではないという認識のもとで進め
    ていってもらいたい。                                                      
                                                                              
  ○  中間連結財務諸表の監査の問題については、早急に部会を立ち上げて対応しても
    らいたい。                                                                
                                                                              
  ○  監査の問題は、社会的にも大きい問題であるので、現実をよく眺めながら進めて
    いってもらいたい。                                                        
                                                                              
  ○  今後、金融商品に係る会計基準を検討していくなかで、論点のいくつかについて
    は、原則と例外というように一つの方法で処理することが出来ないものもあるので
    はないか。このような原則と例外の間を埋めるものとして重要なのがディスクロー
    ジャーであるので、是非、議論を詰める過程で、検討する場を設けてもらいたい。  
                                                                              
                                                                              
                                                                        以  上 

 

担当者及び連絡先
大蔵省証券局企業財務課  西岡、兼田
TEL 03-3581-4111