1.日 時:平成9年4月23日(木) 10時00分〜12時00分 2.場 所:大蔵省第2特別会議室(中央合同庁舎四号館4階) 3.議 題: 参考人ヒヤリング(厚生年金基金制度の最近の動向、退職給付に係る ディスクロージャーについて) 4.議事内容: 参考人よりヒヤリングを行い、その後討議を行った。 5.主な意見 審議に際して出された主な意見は次のとおり ○ 年金基金の財政計算の方法は、法令上、事前積立、掛金が平準的といった条件 を満たすものを認めるということになっており、このような考え方の中で、新た に予測単位積増方式が一つの計算方法として認められるようになった。 ○ 年金基金の財政計算では、過去勤務債務の償却期間は、基金が継続するという 前提では、それほど短く設定する必要はないと考えており、そのかわり非継続基 準という最低限保全すべき給付という概念を導入した。 ○ 米国ではGMの例をみても、年金の状況が企業評価の上で非常に有効に使われ ている。逆に言えば、開示されていないと格付機関は困ると思う。 ○ 諸外国のディスクロージャーを見ると、制度資産の内容の定性的説明、年金費 用の構成要素、年金負債の構成要素及び数理計算過程の開示がポイントになって いる。 ○ 年金債務の評価は割引率をどうとるかにより大きく変動するが、我が国の5.5% という割引率と比べ、米国基準のように、優良会社の確定利付債権の市場利子率 を用いる方が妥当性が保たれると思う。
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