企業会計審議会 第一部会 議事要旨

 

1.日    時:平成9年4月25日(金)  14時00分〜16時00分                           
                                                                              
2.場    所:合同庁舎四号館4階  第二特別会議室                              
                                                                              
3.議    題:最終意見書案の検討                                              
                                                                              
4.議事内容:「公開草案」に対する意見等について事務局より説明し、その後自由討  
            議を行った。                                                      
                                                                              
5.主な意見                                                                  
    審議に際して出された主な意見は、次のとおり。                              
                                                                              
  ○  子会社の時価発行増資等に伴い、親会社の持分が増減した場合、利害関係者の判
    断を著しく誤らせるおそれがあると認められるときは、例外処理(連結剰余金に直
    接加減する処理)を認めるとしているが、金額が大きい場合に例外処理を認めると
    いうのは、これまでの会計慣行からして、すっきりしないものがある。          
                                                                              
  ○  子会社の公開に伴い、時価発行増資を行い、資本の部の増加が巨額になった場合、
    連結財務諸表上、親会社の持分の増加額を稼得利益に計上することは、経営感覚に
    合わない気がする。                                                        
                                                                              
  ○  商法との調整に当たっては、法改正の問題か、解釈論の問題かを詰めた上で、審
    議会として法務省に問題提起する必要があるのではないか。                    
                                                                              
  ○  今回の改訂による影響額の注記については、実務上の負担を考慮し、経過措置を
    検討していただきたい。                                                    
                                                                              
  ○  個別情報の簡素化を行った場合に、損益分岐点分析や付加価値分析等ができなく
    なるのではないかということを懸念している。従って、連結ベースできちんと分析
    できるようになるまでは、個別の簡素化については慎重を期すべきである。      
                                                                                
                                                                        以  上 

 

担当者及び連絡先
大蔵省証券局企業財務課 兼田、伊藤
TEL 03-3581-4111