企業会計審議会金融商品部会 議事要旨

 

1.日時:平成11年4月19日(月)  14時00分〜16時00分

2.場所:大蔵省第三特別会議室

3.議題:「外貨建取引等会計処理基準」の見直しについて

4.議事内容:外貨建取引等会計処理基準の主な改訂事項の説明



 外貨建金銭債権債務の換算は、長期金銭債権債務も含め決算時の為替相場による円換算額を付すこととしてはどうか。



 ヘッジ会計が導入されたことから、個別予約と包括予約を区別する必要はなく、ヘッジの要件は金融商品の会計基準によることとしてはどうか。



 振当処理は引き続き認めることとするが、直先差額は、短期・長期の区別なく期間配分することとしてはどうか。



 有価証券の換算は、子会社株式及び関係会社株式を除き、決算時の為替相場によることとしてはどうか。

5.主な意見


 基本的に決算時の為替相場で換算する考え方に改訂することに問題ないと思う。


 外貨建長期金銭債権債務も決算時の為替相場で換算するならば、重要な為替差損の認識などの規定は必要ないこととなる。また、振当処理の方法においても、長期金銭債権債務と短期金銭債権債務を区別せず、直先差額は期間配分することに統一すべきである。


 その他有価証券に属する債券と満期保有債券では換算差額の取り扱いが異なることとなってよいか。


 外貨建有価証券の換算基準は、基本的には、金融商品の意見書の評価基準と整合性をとるべきである。


 国際的な調和を図るため、為替換算調整勘定は、資産又は負債に表示する方法から資本の部に表示する方法へ変更すべきである。