金融機能活性化委員会(第12回会合)議事概要


                                                                              

1.日  時    平成8年12月26日(木)10時00分~12時00分                

2.場  所    大蔵省第二特別会議室(4号館4F)                              

3.議  題    金融機能活性化委員会のこれまでの議論の整理と今後検討すべき事項に

              ついて                                                          

                                                                              

4.議事概要                                                                  

                                                                              

    本会合においては、まず事務局より、金融市場改革の今後の検討にあたっての参考

  に資するため、これまでの審議で委員から出された議論を整理するとともに、金融市

  場改革のプランに盛り込むことについて検討すべき事項として、現時点でどのような

  ものが考えられるかについて例示したペーパーを示し、それをもとに自由討議が行わ

  れた。                                                                      

    各委員の主な意見は概ね以下の通り。                                        

                                                                              

  ・  利用者の保護およびルールの明確化という観点から、現在銀行が融資を行う場合

    取り結ぶこととなっている取引約定書は問題があるとの意見があった。          

  ・  改革の中では、銀行と顧客の関係や銀行の株式保有による問題、公正な取引の実

    質的な確保という点について検討していく必要があるとの意見があった。        

  ・  銀行・保険の相互参入については、子会社方式による生・損保の相互乗り入れ等

    の定着度合いを見極めつつ、かつ健全性の維持に注意しながら検討すべきであると

    の意見があった。                                                          

  ・  銀行による保険の窓販については、他業が禁止されている銀行が行える業務は何

    か、銀行の持つ強い影響力をどう考えるか等を総合的に勘案して決めるべきである

    との意見があった。                                                        

  ・  公的金融の問題は金融制度調査会で検討することは難しいにしても、だからとい

    ってやらないでよいということにはならないこと、そのためには、別途検討の場を

    設けるべきであることを調査会として提言すべきであるとの意見があった。      

  ・  金融システム改革を議論していく際には、まず、銀行業の今後の姿についての全

    体像を先ず明確にしてから、個別の議論を行うべきであるとの意見があった。一方、

    あらかじめ全体像を示すのは極めて困難であり、改革を進めていく過程の中でその

    全体像が徐々に浮かび上がってくるというのが現実的ではないか。よって、まず具

    体的な検討項目をどういう手順で検討していくのかを早急に決めるべきであるとの

    意見があった。また、全体像をあらかじめ示すのは困難であろうが、改革を行うに

    あたっての視点は明確にすべきであるとの意見があった。さらに、そもそも金融機

    関が今後どうあるべきかについては、民間の金融機関自身が描いていくべきことで

    あり、当局が果たすべき役割は基本原則を示すということではないかとの意見があ

    った。                                                                    

  ・  今後は、業態ではなく機能に着目した検討を行うことが重要であり、今回の改革

    においては機能別の規制への移行も視野に入れるべきではないかとの意見があった。  

  ・  今回の金融システム改革においては、利用者利便をどう図っていくのか、また東

    京市場の活性化をどのように図るのかという視点から、必要な措置を講じていくこ

    とが必要であり、これによって金融産業の再生に繋がっていくと考えられる。現在、

    金融機関は不良債権を抱えているという現状に鑑みると、何らかの激変緩和措置も

    必要な場合もあるだろうが、この際にも改革を円滑に進めるためという視点が重要

    であるとの意見があった。                                                  

  ・  改革を進めていくにあたっては、競争条件の公平性の確保という観点が重要であ

    るとの意見があった。                                                      

  ・  金融システム改革を進めていくと、ホールセール業を中心に国際的に活躍する金

    融機関と、リーテール業を中心として地域に根ざした営業を行う金融機関に大きく

    分かれていくのではないか。今回の改革にあたっては、国際的に活躍していく金融

    機関についてはもちろんだが、こうした地域に根ざした金融機関がどうあるべきか

    ということも検討すべきではないかとの意見があった。                        

  ・  協同組織金融機関にとって、連合会組織は果たすべき役割は今後益々大きくなっ

    てくることから、連合会組織の機能の充実が必要ではないかとの意見があった。  

  ・  金融機関の今後のあるべき姿として、少なくともホールセール業については、グ

    ローバルスタンダードとしてその姿は見えているのではないかとの意見があった。  

  ・  短期金融市場については、外国の金融機関から使い勝手が悪いとの意見もみられ

    るころであり、東京市場の国際化という観点から改革が必要であろうとの意見があ

    った。                                                                    

                                                                              

    次回(第13回)会合は、1月16日(木)14時から開催予定。              

                                                                              





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                |  担当者:  大蔵省  銀行局  調査課        松  村、阿久澤    |

                |  連絡先:  TEL 03-3581-4111   (内線2801)                    |

                |                                                            |

                |    本議事概要は暫定版であるため今後修正があり得ます。      |

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