平成１０年６月１７日

はじめに

　本懇談会は、金融システム改革（いわゆる日本版ビッグバン）が進展するなかで、今後の金融の「新しい流れ」を展望するとともに、これに相応しい新たな金融法制・ルールのあり方について、幅広い視点から、理論的な検討を行う目的でスタートした。本懇談会は、金融をめぐる諸問題に関係する省庁等の「共同勉強会」という位置付けの下に、昨年７月以降、計１６回にわたって開かれ、参加したメンバー、オブザーバー、さらにゲストスピーカーの面々による自由闊達な意見交換を通じ、多彩な論点の提起が行われた。
　「論点整理」は、このような議論の過程で、メンバー・オブザーバーの共通認識として浮き彫りとなってきた事項を中心に、今後の新しい法的枠組みの検討に当たっての主な論点を整理したものである。