1.日時 :平成8年5月24日(金) 14時00分〜16時00分 2.場所 :合同庁舎四号館 第二特別会議室 3.議題 :取引所における先物・オプション取引のリスク管理の改善について 4.議事内容 冒頭、事務局より、現在における取引所における先物・オプション取引のリスク管理 について、各改善項目について説明が行われた 次に、半沢委員(東京証券取引所常務理事)より、市場運営者の立場から、事務局よ り説明された各改善項目について、意見を述べた。その後に、河村委員(ソロモン・フ゛ラサ゛ース゛・ア シ゛ア証券取締役東京支店長)より、顧客から預託された証拠金及び証拠金代用有価証券の 制度的保全と顧客の資産の独立性の確保に関する問題について、意見陳述がなされた。 最後に、神田参考人(東京大学教授)より、証拠金制度の在り方についての意見陳述 がなされた。 その後、質疑応答が行われた。 <主な意見> ○顧客の代用有価証券の保全については、破産法の整備が必要との考えもあるが、より 現実的なアプローチとして、先物・オプション取引に係る口座設定約諾書に顧客の所 有権を留保する特約を明記すれば、代用有価証券が質権の設定以外の法律構成におい ても、顧客の所有権は保全され、顧客の代用有価証券の保全がなされると考えられる。 ○会員が、証拠金の計算方法において、値洗いを対顧客間と対取引所間の二ヶ所でやる こととなると、もし、その値洗いの決済が同時にできない場合、その間の短期的な資 金のファイナンスの問題が生じるのではないか。 ○値洗い資金や証拠金の差入期限の繰り上げについて、あまり短くすると資金調達に問 題が生じる可能性があることを考慮に入れてべきである。 (以上) 担当者及び連絡先 大蔵省証券局総務課調査室 貝塚、星野 TEL 3581-4111