証券市場の総合的改革
~豊かで多様な21世紀の実現のために~
平成9年6月13日
証券取引審議会
目 次
はじめに
証券市場改革のスケジュール
I.改革の背景と目的
II.改革の基本的方向
1.漸進的規制緩和から抜本的市場改革へ
2.市場の枠組み整備の重要性
(1) 公正で信頼感のある市場の整備
(2) 市場基盤の整備
III.証券市場改革の進め方
1.改革の全体像とスケジュール
2.改革の手順の考え方
IV.改革の具体的内容
1.投資対象(魅力ある投資対象
(1) 総論
(2) 多様な商品の提供の枠組み
(3) デリバティブ商品の多様化
(4) 投資信託の整備
○基本的考え方
○利便性の向上と商品の多様化
○販売チャンネルの拡充
(5) 株式等の魅力の向上
○基本的考え方
○株主を意識した経営
○ストック・オプション制度の一般的導入と自社株消却の促進
(6) 有価証券定義の見直し
○有価証券定義の拡大
○金融サービス法等の検討
(7) 証券税制
2.市場(信頼できる効率的な取引の枠組み
(1) 総論
(2) 特色ある多様な市場
(取引所市場の改善と取引所集中義務の撤廃、店頭登録市場の流通面
の改善、未上場・未登録株の証券会社による取扱いの解禁、取引・
気配情報へのアクセスの改善、証券取引・決済制度の整備、貸株市
場の整備 等)
(3) 市場の効率化と株式の持合いの問題
(4) 個人投資家の主体的な市場参加
(5) 公正で透明な市場の枠組み
○新たな商品・サービスに対応した公正取引ルール等の整備
○行為規制違反の罰則強化
○検査・監視・処分体制の充実・強化
○自主規制機関の役割
○紛争処理制度の整備・充実
(6) ディスクロージャーの充実
○基本的考え方
○会計制度の見直し
○公認会計士監査の充実・強化
○ディスクロージャー情報へのアクセスの改善
○投資家啓蒙活動の推進
3.市場仲介者(顧客ニーズに対応した多様な投資サービス
(1) 総論
(2) 仲介者による多様な業務展開
○専業義務の廃止
○持株会社の活用
(3) 株式売買委託手数料の自由化
○株式売買委託手数料の完全自由化
○手数料自由化の進め方
○手数料自由化のスケジュール
(4) 資産運用サービスの強化
○資産運用業(投資信託・投資顧問)の強化
○証券会社の資産運用サービスの充実
○格付・評価機関、アナリスト、ファイナンシャル・プラナーの役割の
拡充
(5) 仲介者の監督の在り方及び参入規制
○基本的考え方
○参入規制の改革(証券会社の免許制から登録制への移行
○銀行からの参入
(6) 証券会社の健全性確保と投資家保護の枠組み
○基本的考え方
○証券会社の健全性確保のための方策
○証券会社退出の際の投資家保護の枠組み
V.結び
○「証券市場の総合的改革」の概要