金融審議会「新規・成長企業へのリスクマネーの供給のあり方等に関するワーキング・グループ」(第2回) 議事要旨

1.日時:

平成25年7月19日(金曜日)10時00分~12時00分

2.場所:

中央合同庁舎第7号館13階 金融庁共用第一特別会議室

3.議題:

  • (1)開会

  • (2)ヒアリング

    • 株式会社リブセンス
    • ヤフー株式会社
    • 日本証券業協会
  • (3)自由討議

  • (4)閉会

4.議事内容:

  • 冒頭、神田座長から、第2回及び第3回ワーキング・グループにおいては、リスクマネーの供給をめぐる現状と課題について、幅広い視点からのヒアリングと議論を行い、第4回以降、個別の検討課題について審議を進める旨の説明があった。

  • 株式会社リブセンス(村上参考人)、ヤフー株式会社(別所参考人)及び平田委員からのヒアリングの後、自由討議が行われた。概要は以下のとおり。

    • 起業家育成の観点からは、起業家が世の中に新たな価値を創り出していく姿は格好いいと社会から認められるような風土作りや、失敗したら再度チャンスはないといった誤解を解いていく啓発が必要。
    • 地方の鉄道や百貨店などの非上場会社の株式は、既に地元の個人を中心に保有されているため売却ニーズが存在する一方、一定の保有ニーズも存在するため、新たなグリーンシート銘柄制度の設計にあたっては、こうしたニーズに応えられるものとすることが必要。
    • 非上場会社の資金調達手段として、現在でも私募やグリーンシートといった制度があるし、またプロ向け市場という制度もある。既存の制度を手直しすることで、クラウドファンディングに近いことが可能なら、そうした対応をすることも考えられるのではないか。
    • 日証協の規則でグリーンシート銘柄以外の非上場株式の勧誘行為が禁止されているので、株式型のクラウドファンディングを導入する際にはこの点をどう解消していくかが課題。
    • クラウドファンディングの利便性と投資者保護を両立させるためには、1人当たりの投資金額に上限を設けることや、1回当たりの募集金額を小さくすることなどが考えられる。
    • 寄付型から始まってきたクラウドファンディングに、投資型になった途端に規制をがちがちにはめると、使い勝手が悪くなるので、利便性に注目した制度設計が必要ではないか。
    • 寄付型のクラウドファンディングに関して言われている日本的な「共感」「助け合い」の発想が、投資型の場合にどこまで使えるかは、重要なポイントだと思う。

以上

お問い合わせ先

金融庁 Tel 03-3506-6000(代表)
総務企画局市場課・企業開示課(内線2638、3665、3802)

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