担当している仕事を教えてください。

銀行の業務や行為規制に関する法令の改正や解釈を担当しています。

2021年の通常国会で成立した銀行法等の改正に当たっては、有識者会議の運営から法律案の立案、国会審議への対応、政令や省令の策定といった仕事を担当しました。絶えず期限に追われる忙しい日々でしたが、法律改正に関する一連の仕事をやり遂げたことで知見が深まるとともに、達成感を得ることが出来ました。

日常的には、銀行に求められる規制の在り方の見直しを踏まえた法令改正や、他の法令の改正に伴う銀行法令の改正作業、庁内外から寄せられる銀行法令の解釈に関する照会への対応等を行っています。常に銀行法令と向き合い、勉強の毎日を過ごしています。

これまでで最も印象に残っている仕事は何ですか？

　

数多くありますが、法律のように形として作り上げた仕事や、忙しかった仕事、失敗した仕事が、特に印象に残っています。

例えば、私は2011年秋に内閣府（後に復興庁）に出向し、㈱東日本大震災事業者再生支援機構の設立に携わりました。初めての出向でしたので戸惑いもありましたが、関係省庁や民間金融機関からの出向者とともに働く多様性のある職場で、被災地の復興の力になりたいとの想いを皆で共有し、忙しいながらも会社を設立した仕事は印象に残っています。

また、仕事とは少し異なりますが、法科大学院に留学する機会もいただき、若い学生に交じって勉学に励む日々も貴重でした。その際に得られた知識や素養は、現在の仕事にとても役立っています。

学生へのメッセージをお願いします。

　

官庁はそれぞれ、仕事内容だけでなく、人も文化も職場環境も異なります。
　 金融庁は、幹部を筆頭に組織の在り方や働き方を不断に見直し、若手を含めて職員が輝ける職場作りに取り組んでいます。国家公務員としてこれから少なくない日々を過ごす職場ですから、百聞は一見に如かず。是非一度、ご自身の目で、金融庁の人や文化や職場に触れてみてください。このホームページをご覧になったことを一つのきっかけに、ともに働く仲間になれれば幸いです。