昨今は各国の保険会社のビジネスの国際化・複雑化が進み、当局や保険会社が直面する世界共通の課題も増加する中で、保険監督に関する国際的な目線の策定・強化はいっそう重要になっています。国際室の保険チームの主要な仕事の一つは、こうした役割を担う国際機関である保険監督者保護機構（IAIS）での検討に参加・貢献することです。

IAISでは、「国際的に活動する保険グループ」に対する国際資本基準（ICS）の2024年の最終化に向けた作業が続けられ、また気候変動、デジタル化やサイバーリスク等に関する議論も活発化しています。私自身もIAISの委員会や作業部会にメンバーとして参加していますが、「交渉相手」であると同時に共通の課題に取り組む「同僚」でもある各国当局者との議論は大いに刺激になります。また、上記のテーマは、私が2021年まで所属していた監督局保険課での業務にも深く関わっており、「国際」「国内」を一体のものとして捉える視点はいっそう重要になっていると感じます。

2023年11月にIAISの年次総会を初めて日本で開催する等、日本のIAISとの関わりは今後ますます深まっていきます。

少しでもピンと来た方、将来一緒に働けることを楽しみにしています。