私は、デジタル・分散型金融分野を担当しており、いわゆるステーブルコインやDeFi（非中央集権型金融サービス）等について、調査・分析・企画立案を行っています。世界においてデジタル資産に関する社会実装の試みはボーダーレスに加速しています。他方で、利用者保護やマネー・ローンダリング対策等の経済・社会秩序において求められる責任を果たした上での、技術革新の社会実装でなくてはなりません。こうした「責任あるイノベーション」に向けて、ルールメイカーの立場から技術革新にアプローチしていくことが、今の仕事の醍醐味です。

また、上記以外にも入庁以来、庁内業務の効率化プログラム開発、金融取引データ分析に関する国際会議への参加等にも携わっており、当初は小規模な活動からスタートし、当時の河野太郎大臣（行政改革・国家公務員制度担当※当時）にもプレゼンする機会も得るほどの取組みになりました。

金融庁は、玉石混合の技術が急速に実装される、ある種混沌とした状況に、ルールメイカーとして最前線で向き合いながら、それらを秩序立てていくことが求められる職場です。そういった環境であるからこそ、様々なバックグラウンド・主義主張を持つ職員や関係者とともに、自分自身の専門性を磨き上げる必要・機会にも溢れています。就職活動で下した決断の答え合わせは短期的に出来るものではないと思います。選んだ進路を正解に出来るように人生の時間を懸けて挑戦する場として、金融庁が皆さんにとって魅力的であれば是非一緒に働きましょう。