地域銀行を取り巻く環境は、人口減少・高齢化の進展に加え、コロナの影響や地政学的リスクの高まりもあり、大きく変化しています。こうした中でも、地域銀行は、将来に亘る健全性を確保し、地域において金融仲介機能を十分に発揮していくことが重要です。

私が所属している地域銀行モニタリング室では、地域銀行の経営状況やガバナンスについて、徴求資料の分析やヒアリング、立入検査を組み合わせながら日々モニタリングを行っています。検査というと、強面の検査官が銀行に対し厳しく指導するというイメージがあると思います。もちろん、時には必要に応じて厳しい対応が求められる場面もありますが、現在は、金融庁と地域銀行との間で十分な対話を行い、双方の意思疎通と適切な認識共有を図りながら検査を実施しています。

私は、検査官を後ろから支える立場として、モニタリングの企画立案や検査の品質管理に関する業務を担当しています。これらの業務は常に全体を見ながら仕事を進めていく必要があり、大変なことも多々ありますが、難題を乗り越えた時のやりがいは大変得難いものとなっています。少しでも興味を持ってくださった方は、是非金融庁に足を運んでみてください。