金融庁 採用案内 2013-2014
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16 私は、金融庁で「監査」を取り扱うチームに所属しています。 「監査」とは、民間企業が適格な情報開示をしているかどうか、監査法人が確認することを指します。皆さんも企業の決算公表と共に、株価の変動がニュースとして報道されているのを目にしたことがあるのではないでしょうか。お金の流れを大きく動かす誘因となる企業情報、それをきちんと確認する「監査」は市場インフラであり、重要な業務の一つです。 金融市場が国際化していることを受け、監査法人も、「監査」について検査する金融庁の仕事も、国際化が前提となっています。「米国A社の不正事件を日本はどう見ているのか?」、「日本のB監査法人も関与していたのでは?」、 「何か協調行動が取れないか?」。海外当局から届く質問(と激励に)、時には、相手の深意を推し量りながら慎重に情報と戦略を共有しつつ、対応をすりあわせます。 議論にあたっては、「監査」の実務や理論がしばしば問題となります。庁内外の有識者と勉強しながら理解を深め、国内外の制度差を把握して、緻密な戦略を描く。チャレンジングで刺激の強い職場だと思います。 「国際的」な議論を、「深く」掘り下げる。 知的刺激を求める方は、是非金融庁へ。[平成17年入庁]西田 勇樹Yuki Nishida「監査」の広がり-知的刺激-公認会計士監査審査会公認会計士・監査審査会事務局総務試験室室長補佐9:00 登庁 少し早めに来てメールチェック。ちょうど定時が終わる頃の米国からは、1日中のメールがざっくり9:30 メール返信  特に急ぐメールのみ、ディナー中かもしれない先方に心を鬼にして返信。相手のスマートフォンとしばしやり取りが続くことも。少し恐縮11:00 内部会議 落ち着いたところで、局内ミーティング。近々ボードに承認を求める検査案件について、詰めた議論12:15 昼食 少し離れた定食屋へ。仕事を離れ、趣味の本を読む。充実14:30 面会 大手監査法人の複数部署の方と面会。実務を学ぶよい機会18:00 電話会議 朝が始まった欧州の当局と電話会議。先方の主張を否定せずに、こちらの問題意識を認識してもらうべく、頭をひねり汗をかきながら発言。終了後は爽快21:00 退庁 生まれたばかりの子どもに会いに、直帰

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