金融庁 採用案内 2013-2014
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22職員の1日Tomoya Mizutani水谷友哉監督局銀行第一課[平成21年入庁](※)スキミング被害とはキャッシュカードやクレジットカードに書き込まれている磁気記録情報を専用の機械(通称、「スキマー」)で抜き出し、同じ情報を持つカードを複製し、使用するカード犯罪。(※)中小企業金融円滑化法とは中小企業者又は住宅ローンの借り手が金融機関に返済負担の軽減を申し入れた際に、できる限り、貸付条件の変更等の適切な措置をとるよう努めることなどを内容とする法律。9:00 登庁 出勤後、まずは新聞・メールのチェック。各紙に銀行に関連する情報が掲載されていないかをチェック。記事の掲載があった場合には、不明点等を早急に確認した上で、上司に報告。この日は、キャッシュカードのスキミング被害(※)に関連する記事が掲載されたが、前日にヒアリングを実施していたため、上司に報告後、速やかに関係課室に情報共有用の資料を配布することが出来た。日々監督を行っている業者と密にコミュニケーションを取ることの重要性を改めて実感10:00 ヒアリング担当行から中小企業金融円滑化法(※)の取組み状況や今後の対応方針についてヒアリングを実施。世間的にも注目度が高い内容であり、議論も白熱していく。ヒアリング後の応接録作成のためにメモを取りながら、必死に議論についていこうとするが、知らない用語が飛び交い、内容が理解出来ない場面も。まだまだ自分の知識が不足していることを痛感。13:00 届出の内容確認昼休みの終わりを告げるチャイムと同時に担当行から受電。内容は、以前発生したシステム障害の報告書を作成したので、確認して欲しいとのこと。銀行は、法令で様々な届出書の提出が求められている。その処理は、係員の重要な業務の1つであり、銀行からほぼ毎日のように問い合わせがある。その際の銀行への回答は、係員といえども金融庁の回答となるため、慎重な検討が必要だ。15:30 作業依頼への対応14時から続いていた会議が終わり一段落した後、作業依頼の処理を実施。「○○銀行はどうなっているのか?」、銀行第一課に配属されて、何度聞いたフレーズかわからないが、めまぐるしく動く金融業界の中でも、銀行に対する注目度は高く、庁内の様々なところから現状の確認依頼や資料作成依頼がやってくる。今回は、銀行の海外進出状況の資料作成依頼。担当行のディスクロージャー資料を参照しながら作成し、上司のチェック後、依頼元へ返信。17:30 ヒアリング本日最後のヒアリング。認可が必要となる海外進出案件に関して、金融六法を傍らに説明を受ける。これが3回目のヒアリングとなるが、まだクリアにならない疑問点があり、もう少し時間がかかりそうだ。認可にあたっては、法令に定める審査項目を満たしていることはもちろん、場合によっては、海外当局とのやり取りや庁内関係者への説明が必要になるため、自分が納得するまで、説明を求める必要がある。22:00 帰宅メールの対応や資料の整理に追われ、気がつけばこんな時間になることもしばしば。明日のスケジュールを確認後、オフィスを後に。明日は業務後に同じ課の人との打上げがあるため、早く仕事を終わらせなくては。

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