金融庁2014
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36﹇平成12年入庁﹈Akira Nozaki パリ(フランス)に本部のある経済協力開発機構(OECD)において、コーポレート・ガバナンス(企業統治)に関する各国の取組みのレビューや、国際基準の見直し作業を担当しています。具体的には、OECDが主催するコーポレート・ガバナンス委員会(年2回)やアジア・ラウンドテーブル(年1回)に向けた報告書の作成が主な業務です。報告書の作成のため、レビュー対象国を訪問してインタビューを行ったりしています。このほか、各国で開催されるシンポジウムに参加して、OECDの活動状況を説明したり、他の国際機関(金融安定理事会やバーゼル銀行監督委員会)のドラフティング作業に参加する、といった業務も行っています。ーー現在取り組んでいる仕事について教えてください 14年前、発足して間もない金融監督庁に入りました。当時から、不良債権問題への対応、金融機関の破綻処理と課題山積でしたが、幹部職員、民間の専門家から入庁1年目の職員まで、それぞれの知恵とキャパシティを出し合って、チーム一丸となって問題解決に取り組んでいました。しがらみのないフラットなこのカルチャーは、組織が大きくなった今でも受け継がれている金融庁の貴重な財産です。現在、国際機関の職員の立場から、日本以外の国々の行政機関の実情に触れる機会が増えましたが、金融庁は、多様性・柔軟性・専門性のすべての点において、グローバル・スタンダードの最先端を行っていると実感しています。ーー出向してはじめて知った金融庁の魅力を教えてください野崎彰経済協力開発機構(OECD)海外出向者編ニューヨーク総領事館ブラジル大使館エジプト大使館ドバイ総領事館インド大使館上海総領事館ミャンマー財務省マレーシア証券委員会シンガポール大使館2014年1月1日時点JETRO香港EU(欧州連合)日本政府代表部FSB(金融安定理事会)IAIS(保険監督者国際機構)JETROイスタンブールIOSCO(証券監督者国際機構)英国大使館IASB(国際会計基準審議会)OECD(経済協力開発機構)OECD日本政府代表部SEC(米国証券取引委員会)IMF(国際通貨基金)■金融庁職員の海外派遣先 金融庁では、グローバルに広がる金融システムの諸課題に対応するため、世界各地の国際機関や在外公館、各国の金融規制当局などに職員を派遣しています。こうして世界中に派遣された職員から、金融に関する国際的な議論の状況や、各国の金融・経済情勢に関するフィードバックを受け、国際交渉や国内の金融制度の企画立案に役立てています。MESSAGE

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