谷垣委員長閣議後記者会見の概要

【平成12年4月25日(火)於:参議院議員食堂】
  

【閣議案件等】

 本日は、9時から予算委員会がありますから閣議の内容は省略させていただきます。

     

【質疑応答】

 問:日債銀の基本合意の締切が間近ですが、延期せざるを得ないのではないかと言われていますが、見通しについてはどうお考えですか。
   

員長:色々なことが迫ってきていますので、色々努力をして頂いている所だと思います。延期せざるを得ないのではと仰いましたが、そこの所も十分な報告を受けているわけではありませんので、段々きつくなってきたとは思いますが、軽率な発言は慎ませて頂きたいと思います。

  

 問:詰まっては来ているが、まだ最後の所まではたどり着かないな状況なのかとお察ししますが、差し支えのない部分で構わないですが、どういう部分が詰まっていないのですか。
  
員長:そこの報告は、まだ十分受けていないのです。色々ボールを投げて検討し合っていることではないかと思います。

  

 問:国会の委員会でも取り上げられている、銀行の中小企業向け融資の関連ですが、先日大臣は会見の中で見込み値が大きくなった理由と言うか、達成度が高くなった理由について、ヒアリングしたいと仰ったのですが、実際にヒアリングを始めているのか、それとも今後いつぐらいにやる予定なのですか。
  

員長:まだ、始めているという報告は少なくとも聞いておりません。この間の数字は見込み値で、決算が所定の時期にあるわけですから、各金融機関におかれましては、その決算期に向かって色々数字を精査したり、数字を詰めていると思います。ヒアリングすると言いましても、一番基礎となる作業が或る程度整理されてからだろうと思います。

  

 問:三井住友銀行の公的資金の返済計画が早まるという発表がありましたが、具体的に何か聞いていますか。
 
員長:具体的には、聞いておりません。当然、新たな経営健全化計画を色々お考えになって、我々としてもご相談にのらなければいけないと思っています。

  

 問:中小企業向け融資の件ですが、先程、各行が行っている数字の精査の作業が或る程度詰ってからでないとヒアリングに踏み切れないというお話だったと思いますが、そうしますと、各行が積み上げた数字の根拠については今の段階ではヒアリングすることはないということですか。
  
員長:そうです。勿論、最終的な各行の数字が詰まるのは、取締役会を開いたり、最後、株主総会をする前に、きちっとお決めになると思いますが、その前の段階で内部の数字の詰めがあると思います。或る程度それが確実になってから我々としてもヒアリングして行くということになろうかと思います。

  

 問:ヒアリングの確認ですが、この件でわざわざヒアリングを行うということですか。
  
員長:経営健全化計画の履行状況では、報告を徴するということになっていると思いますので、経営健全化計画の報告を求める中で、今回の数字の意味についてヒアリングをしていくということです。

  

 問:その段階で聞く事項の中には、見込み値としてここまで積み上がった背景についても聞くということですか。
  
員長:この間の数字は、国会の求めもあって、正確な数字ではなくても見込み値でいいから出すように、ということで出された数字ですから、あの数字に万全の真をおくということではないと思います。要するに、決算期に向けて具体的に作業を詰めて洗い直していくわけでしょうから、或る程度洗い直しが進んでからということです。

( 以 上 )


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