谷垣委員長閣議後記者会見の概要

【平成12年5月23日(火)於:参議院議員食堂】
  

【閣議案件等】

 本日は閣議の前に薬物乱用対策推進本部の第6回の会合があり、今回からマネーロンダリング等の関係があるので、私もメンバーに加わることになりました。

 閣議は、一般案件は国土調査事業10箇年計画の決定し、関連して国土庁長官から発言。国際原子力機関憲章、1994年の関税及び貿易に関する一般協定の譲許表の修正等、平成11年度予備費の使用調書の国会提出、恩赦について決定。国会提出案件は4件で、交通安全白書、関連して総務庁長官から発言。質問主意書の答弁書が3件。条約の公布が1件。法律の公布が5件。政令が3件。人事案件は大使の任命、叙位叙勲。

 閣僚発言は、運輸大臣から中国訪問の報告。

 閣僚懇では、環境庁長官から有珠山噴火災害に係る現地視察報告。経済企画庁長官から株価について発言。

 

【質疑応答】

 問:堺屋長官の発言に絡んで、週明け、株価が大幅に下落していますが、これについて大臣のご見解を伺いたいのですが。
  

員長:株価の水準についての発言は差し控えたいと思います。株価の変動で私の所管しております金融機関等の財務状況にも影響が出てくるかもしれませんので、その辺りは注意して見ていかなければいけないと思っています。

  

 問:先週末から、大手銀行から決算が始まりました。大手に限って言えば、3期ぶりの黒字で、不良債権処理額も減っているという状況についてどのように見ていますか。
  
員長:これからもう少し私自身良く観察・分析をしていきたいと思っています。不良債権処理がここまで進捗して来たことは、大きな流れとしては歓迎すべきことだと思っています。不良債権の処理は、山は越えたと思っておりますが、今後更に進めて頂きたいと思っています。

  

 問:山は越えたということですが、地域金融機関では、まだ不良債権処理がこれからというところもあると思いますが、その点については如何ですか。
  

員長:それはそうでしょう。大手は確かにある程度、不良債権処理が進んできたと思いますし、地域金融機関についても、かなり進んできているとは思いますが、これから出てくる決算を良く見ていきたいと思っています。

  

 問:日債銀の処理が、5月末まであと一週間という時期ですが、現在の進捗状況は如何ですか。
  
員長:契約の色々な条項の詰めの努力をしている最中です。なんとか5月も下旬になってきたわけですが、基本契約に向けて、色々な問題点を乗り越えて形にもっていきたいと思っています。

  

 問:再延期の可能性というか、その辺を現在の段階で視野に入れておられますか。
  
員長:まだ残りの日が何日もありますので、今それを言うのは早いかなと思います。

  

 問:決算を受けて、今後の段取りを教えて頂きたいのですが。中小企業向け融資のチェック関係のスケジュールは何か決めておられますか。
  
員長:それに関しては、今、ヒアリングを進めている状況であると思います。まだ、具体的な報告は受けておりません。

  

 問:大阪府で東京都に続いて、外形標準課税が議会で成立するという話が出ていますが、これについてはどう思われますか。
  

員長:東京都の時に申し上げたことと、別段違うことを申し上げることはありません。特に、我々からしますと、金融機関の健全化の為に資本注入しながらやっていくという政策の方向と齟齬をきたすのではないかという危惧を抱いています。大阪府議会でもご議論が進んでいるようですが、我々の考えているような懸念も、是非大阪府議会のご議論の中で煮詰めて頂きたいと思っています。

( 以 上 )


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