谷垣委員長閣議後記者会見の概要

【平成12年6月6日(火)於:金融再生委員会会見室】
  

【閣議案件等】

 一般案件は、著作権に関する世界知的所有権機関条約への加入、平成12年度一般会計予備費使用を決定。平成13年度に日本学術会議が開催する国際会議を了解。大使の信任状・解任状の認証を仰ぐ件、大阪駐在タイ国総領事への認可状の認証を仰ぐ件を決定等。国会提出案件は、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ国際平和協力業務の国会報告への決定。関連して官房長官から発言。平成11年度首都圏整備に関する年次報告を決定。関連して国土庁長官から発言。日本銀行の「通貨及び金融の調節に関する報告書」の提出を決定。質問主意書に対する答弁書が1件。政令が1件。人事案件は、天皇皇后両陛下訪欧終了に伴い主席随員等を免ずることを決定等。日本原子力研究所理事長の再任を口頭了解。

 官房長官から、本国会での内閣提出法律案の成立状況について発言。

     

【質疑応答】

 問:日債銀の譲渡問題ですが、先月末の優先交渉権を打ち切り後の交渉の経過を教えて頂きたい。
  

員長:5月一杯で、優先交渉権を延長しなかったわけでありますが、あの時の会見で申し上げていたと思いますが、いわゆる「仕切り直し」でして、交渉は継続をしていたわけです。その後、この週末、昨日にかけて色々と双方で協議をして頂いたことを、今日の再生委員会で報告を聞いて、再生委員会として議論をするということです。

  

 問:まだ、大臣には正式に話は来ていないわけですか。
  
員長:正式は、やはり委員会ですから、今日、委員会で今までの経過報告を聞いて議論をするということです。

  

 問:これまでの交渉を振り返って、再生委の命題である国民負担を小さくするという観点から大臣はどのようにお考えですか。
  

員長:国民負担を小さくするという意味では、勿論、色々な議論、双方の詰めはあるわけですが、出来るだけ早く処理をするということに意を用いなければならないと思います。優先交渉権を延長しなかった時には、その辺のことをどうするかということが脳裏によぎったわけですが、その後精力的に詰めて頂いて、出来る限り早く結論を出したいということです。

  

 問:東京相和銀行ですが、間もなく1年という期限を迎えますが、現在どの程度まで話は進捗しているのですか。
  
員長:以前、会見でもお話しましたが、だいぶ問題点は煮詰めて頂いておりまして、管財人が、最後、どういう形でまとめようか、今ご努力をしておられる所だろうと思っています。

  

 問:今朝の閣議で、内閣の支持率の話などは出ませんでしたか。
  
員長:今日の閣議でそういう議題は出ておりません。閣僚懇でも特段出ておりません。

  

 問:かなり急落していますが、どうご覧になっていますか。
  
員長:我々にとっては、支持率は高い方がよいわけですが、特に選挙戦を通じて、内閣の一員としては、今内閣の抱えている政策課題やこれからの方向性について、出来るだけきちんとご説明をし、言うべきことは申し上げたい。選挙戦というのは有権者にそれぞれ、与党、内閣、野党がとっている政策を理解していただく最大のチャンスですから、こういう数字があるということは、我々が更に、政策の説明に努力をしなければならないということだと思っています。

  

 問:焦点が政策よりも、日本のマスコミが取り上げているような首相の発言などになっているようですが。
  

員長:私は、変化の多い時でありますから、政党も、内閣も勿論ですが、一人の政治家としても日本の抱えている大きな課題、これからの方向性、そういう骨太な議論を出来るだけして行きたいと思っていますし、またそういうふうにこの選挙戦が展開されることを願っています。

( 以 上 )


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