相沢委員長閣議後記者会見の概要

【平成12年9月29日(金) 於:参議員議員食堂前
  

質疑応答】

 問:今日、みずほホールディングスの設立の日を迎えたわけですが、改めて大臣のご所感をお伺いできますでしょうか。
 

員長:金融機関の大型化と言いますか、世界の金融界の中にあって、日本の金融界が落ちこぼれないようにする為には、あのような形でもって幾つかの核が出来ていくということは、私は大変に歓迎すべきことだと思っております。ただ、銀行が大きくなると、とかく中小の企業者などが置き去りにされるという心配がありますから、そういう点は十分に気を付けてもらいたいという気がします。

  

 問:ハザマ向けの債権放棄について、主力行が合意しましたが、これについて主力行への経営の影響など大臣はどのようにご覧になっていますでしょうか。
 

員長:既に公的管理を離れた新生銀行とハザマ、その他の企業もあるわけですが、それとの関係になるわけです。債権放棄をすることが、ハザマの再建につながる、今後も言うなれば企業としての再生を期待し得るという観点で行われたことですし、既に民営化された銀行としての債権処理ですから、私の方からこれに対して格別な意見というものを申し上げることではないと思っております。しいて言えば、これにより伝統あるハザマが再建につながっていくということが大変望ましいのではないかと思います。

  

 問:新潟中央銀行の分割譲渡の方向が概ね固まってきました。これで、再生法が出来て以降の破綻銀行の処理に目途がつくわけですが、改めて大臣のご所感をお伺い出来ますでしょうか。
 

員長:新潟中央銀行は各県にまたがるものですから、一行丸ごと他の銀行が引き受けるという形にはならなくて、数行がそれぞれ債権を大体県単位で引き継ぐという形になるわけですが、そういう形でもって新潟中央銀行が処理されるということはやむを得ないことだと思うのです。預金者は完全に保護されています。問題は、新潟中央銀行から融資を受けていた企業に対して出来るだけ影響がないように、要するに債権を譲り受けた銀行が配慮をしてもらいたい、ということ。もう一つ、恐らく今1200人程いる従業員が、新しく引き継ぐ銀行にそのまま行くとは限りませんから、それらの人達の就職について、出来るだけ配慮されることが望ましいと皆さんにお願いしたいということです。

(以上)


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