経営健全化計画の審査等に係る議事概要
当委員会では、前述のとおり、経営健全化計画(素案)の書面審査及び代表者ヒアリングにより、個別に同計画の予備審査を行ってきたが、代表者ヒアリング後においても各申請行は、予備審査の結果等を踏まえ、同計画の見直しを累次行っており、当委員会としても、これらの計画につき、より客観的な整理を行い、その整理されたポイントから審査、評価を行った。
1. | 審査の内容
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以上の点を踏まえ、委員会においては、各申請行の経営健全化計画案の審査に当たり、
を明らかにした。 この結果を踏まえ、事務局から申請予定行に対して、機械化費用を除く物件費の増加等下記2.において減点対象とされている点を中心に、修正・改善を要すべき点等の伝達を行った。 |
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2. | 評価の内容 「優先株等の配当率等に関する基本方針について」においては、経営健全化計画の実行によって、将来の財務内容、経営内容等の改善の見込みを評価し、これを配当率等に反映させることとしている。この経営健全化の改善点の評価については、具体的には以下のとおり行うこととした。
以上のような諸点(合計22項目に整理)の評価基準で各申請行の経営健全化計画の改善点の評価を点数化した上で5段階評価を行い、優先株の配当率等の引受条件に反映させた(別添資料8)。 |
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3. | 委員からの意見 各委員からの意見については、上記の審査の内容及び評価の内容に集約されているところであるが、以下のような意見もあった。
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資本増強の審査については、申請予定行に通知を行った後も、経営健全化計画や引受株式等の商品性について委員会及び申請行の双方において検討を重ねたところ、3月4日に、予備審査を経た15行から、預金保険機構を経由して正式に公的な資本増強の申請があった。
1. | 代表者ヒアリングの実施 経営健全化計画(素案)の書面審査を終了した段階で、各申請行の代表者からヒアリングを行ったが、3月4日に正式な資本増強の申請が提出されたことから、最終的な審査に当たり、修正された経営健全化計画に基づき、再び代表者から直接説明を受け、次の点を確認した。
なお、各代表者により、その直後に、経営健全化計画の概要の資料を配布した上での記者会見が行われた。 |
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2. | 「資本増強の基本的考え方」について
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3. | 資本増強の承認 2.の基本的考え方に則り、申請のあった15行について、その申請内容、経営健全化計画等を精査した結果、これらの申請を承認することが適当であるとの結論に至り、全会一致で議決した(別添資料9及び10)。 |
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4. | 議論の内容 上記2.及び3.の審議における各委員等からの意見は既に公表している「資本増強の基本的考え方」に集約したところであるが、以下のような意見もあった。
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○ | 資本増強の承認後は、金融再生委員会の役割として、経営健全化計画のフォローアップが最重要となるものである。このため、3月12日に議決した「資本増強の基本的考え方」において、フォローアップの在り方として次の方針を示した。
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○ | また、次の点について委員会で認識の一致をみている。
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○ | なお、フォローアップに関連して各委員から次のような意見があった。
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(以上) |