平成12年10月31日

金融再生委員会委員長談話
−新潟中央銀行の群馬県内の店舗に係る営業譲渡先の選定について−

  

  1.  新潟中央銀行の譲渡先選定については、去る9月29日、群馬県内の店舗に係る営業を除き、大光銀行及び第四銀行(新潟県内の店舗に係る営業)、八十二銀行(長野県内及び新潟県内の一部の店舗に係る営業)、東日本銀行(東京都内及び埼玉県内の店舗に係る営業)との間で営業譲渡に係る基本合意書が締結された。
     
  2.  同行の群馬県内の店舗に係る営業については、引き続き同行の金融整理管財人により、極力早期に営業譲渡に係る基本合意書を締結するべく作業・検討が進められた。そして、本日の金融再生委員会において、金融整理管財人より、善意かつ健全な債務者への与信の維持継続が図られること等から、群馬銀行及び東和銀行にそれぞれ譲渡することが適当であるとの見解が示され、当委員会において両行を譲渡先とすることを了承した。
     これを受けて、本日、新潟中央銀行と両行との間で営業譲渡に係る基本合意書が締結されたところであり、今後は、既に基本合意書を締結している4行も含め全ての譲渡先との間で、本年12月末までを目途に営業譲渡契約を締結するべく、さらに協議が進められていくこととなる。
     
  3.  当委員会としては、現在金融整理管財人の管理下にある他の金融機関についても極力早期の譲渡を実現すべく引き続き金融整理管財人を最大限支援・指導してまいる所存である。また、破綻金融機関の旧経営陣の民事・刑事上の責任が早期かつ適切に解明されることを期待する。
     

平成12年10月31日

新潟中央銀行営業譲渡先(群馬県地域)の選定について

株式会社新潟中央銀行
金融整理管財人
  
.全般的な営業譲渡先選定の経緯
 
 (平成11年)
 

10月 2日

 新潟中央銀行に対し、管理を命ずる処分発令。金融整理管財人選任。
 
 

 (平成12年)
 

〜 2月  金融整理管財人より、国内外を問わず、受け皿となる可能性のある先に幅広く接触。
 
3月  上記接触先の中から引受に関心を示した先と守秘義務契約を締結、詳細資料を先方に提供。
 
4月  候補先からの事業計画の提示、検討。
 
5月〜7月  候補先によるデューデリジェンスの実施。
 
〜9月  候補先による価格条件、事業計画等の提示、検討。
 
 
9月29日  大光銀行、第四銀行、八十二銀行、並びに東日本銀行の4行を受け皿とすることを決定。群馬県を除く地域における「営業譲渡に関する基本合意書」の締結
 
 
10月31日  群馬県内の店舗について、群馬銀行、東和銀行を受皿とすることを決定し、「営業譲渡に関する基本合意書」を締結
 




.今回の選定に当たって重視したポイント

(1)

 預金者及び善意かつ健全な債務者の保護

(2)

 群馬県の金融安定化と金融システムの維持に貢献

(3)

 公平かつ透明な選定手続




.基本合意書の骨子

(1)

 平成12年12月末までに営業譲渡契約書を締結。

(2)

 営業譲渡日は、今後協議のうえ決定。

(3)

 営業譲渡の対象は、太田支店分・桐生支店分が群馬銀行、高崎支店分・前橋支店分が東和銀行。

(4)

 承継資産は、今後協議のうえ決定。なお、善意かつ健全な債務者は承継。

(5)

 承継資産の譲渡価格については、今後協議のうえ決定。

(6)

 店舗、従業員の取扱については、営業譲渡契約書締結までに決定。

(7)

 預金等の負債は全て承継。

(8)

 その他詳細については、今後両者協議のうえ決定する。
 
.今後のスケジュール

平成12年12月末日を目途に、受皿6行と営業譲渡契約書の締結


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(参考)営業譲渡に関する基本合意書

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