- ［ 長 官 談 話 ］
- 住友信託銀行と日本長期信用銀行の合併構想について
- １．本日、住友信託銀行、日本長期信用銀行両行から、合併する方向で、今後具体的な検討を進めていく旨の報告を受けた。
- ２．両行によれば、今回の合併構想により、これまで両行が培ってきた銀行業務、信託業務、投資銀行業務におけるノウハウ、人材、顧客基盤等を融合し、更なる効率経営の推進を図り、より優れた金融サービスを顧客に提供して、ビッグバンをリードしていきたいとのことである。
- また、併せて、日本長期信用銀行からは、資産の健全性の抜本的改善や徹底した
- 経営合理化を実施する方針であるとの報告を受けた。
- ３．金融監督庁としては、関係法令の規定に則り手続きを進めていくこととなる。今回の合併構想は、業態を越えた合併であり、また、合併後の銀行は、有数の資金量を基盤として、両行の得意分野を活かした新しいタイプの金融機関を目指すものであり、２１世紀を展望した金融再編の嚆矢となるものと考えられる。また、こうした取り組みは、顧客・市場からの信認を得て、金融システムの安定に大きく資するものであり、高く評価し、歓迎するものである。
- なお、日本長期信用銀行については、今般の主要行に対する検査の一環として、最近の市場の動向等をも勘案し、早急に検査を行うことを考えている。
- ４．金融監督庁としては、大蔵省、日本銀行とも今後、緊密に連携をとりつつ、合併構想の円滑な実施のため、最大限の支援を行っていく所存である。
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