(仮訳)
                                               バーゼル銀行監督委員会

                      プレス・ステートメント

   バーゼル委員会がオペレーショナル・リスク管理のサーベイ結果を公表

 オペレーショナル・リスクの管理は、現代の金融市場における健全なリスク
管理を考える上で重要な点となりつつある。本日、バーゼル銀行監督委員会は、
G10諸国における主要行を対象としたオペレーショナル・リスクの管理に関す
る最近の調査の取纏め結果を公表することとした。この調査は、オペレーショ
ナル・リスクの管理の現状を評価する目的で実施された。

 調査結果によると、上級管理職によるオペレーショナル・リスクに対する関
心が高まっている一方で、大方の銀行のオペレーショナル・リスクの測定およ
びモニタリングの体制の構築は、まだ初期の段階にあることを示していた。バ
ーゼル委員会議長であるニューヨーク連邦準備銀行総裁William J. McDonough
氏は、「当委員会は、同分野のリスク管理の発展を継続的にモニタリングする
とともに、銀行に対しオペレーショナル・リスクの識別、測定、管理に関する
新たな進展について、銀行監督当局と情報を交換していくことを奨励する」と
述べている。

 本調査は、バーゼル委員会のリスク管理小委員会が実施しており、同小委の
共同議長は、米国連邦準備制度理事会のアソシエイト・ディレクターである
Roger Cole氏と、ニューヨーク連邦準備銀行のシニア・ヴァイス・プレジデン
トであるCristine Cumming女史が務めている。本ペーパー公表に際し、
Cumming 女史は、「2000年問題の対応状況について、本ペーパーでは明示的に
取り扱われてはいないが、調査先の多くの銀行では、2000年問題が、現在のオ
ペレーショナル・リスク関連の作業として、大変重要なポイントであると言及
していた」と述べている。

 本件に関する原文は、1998年9月22日の英国標準時の 12時(正午)より、イ
ンターネット上のBIS Web Siteのhttp://www.bis.orgから入手することができ
る。







<本件に関する照会先>
  企画課国際室    木股 (内線3162)
  検査部審査業務課 黒澤 (内線3269)

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