借り過ぎにご注意!

 

 多重債務問題の発生を未然に防止するためには、消費者信用の節度ある利用が重要です。

 

 多重債務問題とは?

 近年、個人の自己破産件数が大きく増加しています。

 平成8年
 
56,494件 対前年増加率 30.1%
 平成9年
 
71,299件 対前年増加率 26.2%
 平成10年 72,849件(1月〜9月) 対前年同期増加率 43.6%

  (注)平成10年は、概数。
    資料:最高裁判所
 

 安易な借入れにより生活が破綻しないように、計画的な借入を

 借入の際には、(1)本当に必要なのか、(2)無理のない返済ができるのか、(3)手数料や金利はいくらになるのか、(4)契約書の内容は理解できたか、をよく考えましょう。

(注) 物、サービスの購入代金を分割払いすると思っていたら、金融業者からの借金であったというトラブルが発生しています。契約書をよく読み、説明をよく聞きましょう。
 
 多重債務の典型的パターン

 借金を返すために借金をするという自転車操業的借入れが多く見受けられます。雪だるま式に額が増え、自己破産に至るケースが多いようです。
 

 一人で悩まずに、まず相談を

 借入金の返済に無理がでてきた時は、(1)親や家族など身近な人、(2)借入先の業者、(3)公的な機関、に相談しましょう

(相談先)

・各都道府県貸金業協会(苦情・相談窓口)
 
全国47協会
・各弁護士会(法律相談)
 
全国52弁護士会
・(財)日本クレジットカウンセリング協会
 
03−3226−0121
・日本消費者金融協会(JCFA)
 
 ○救済更生事業団
 
06−355−0947
 ○金銭管理カウンセリング事業団金銭管理 カウンセリングサービス
 
    東京事務所
 
03−5282−7500
    大阪事務所
 
06−242−2200
・国民生活センター
 
 ○消費者110番(相談業務) 03−3446−0999

 受付時間:午前10時〜12時
午後1時〜4時
 

 悪質業者に注意

 貸金業を営む者は、国又は都道府県の登録を受けなければならない(貸金業の規制等に関する法律第3条第1項)こととなっています。無登録で営業し、高い金利をとったり、暴力的な取立てをする業者には注意しましょう。
 また、返済に困っている多重債務者をターゲットにした悪質業者が問題となっています。

(1) 紹介屋… あたかも低金利で融資するように思わせて多重債務者を呼び込み、「あなたの信用状態はよくない。うちでは貸せないのでほかの店を紹介する」などと言って、紹介料をだまし取る。
 
(2) 整理屋… 「あなたの債務を整理・解決します」などと広告し、多重債務者から「整理手付金」といった名目で現金などを預かり、整理を引き延ばした上、整理をしないで次々とだまし取る。
 
(3) 買取屋… 融資の条件としてクレジットカードで商品を次々と買わせ、それらを定価以下で買い取り、さらに高金利で融資する商法。申込者には、業者への借金のほかにクレジット会社への債務が残る。

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