Q&A
Q.金融システムの改革、あるいはビッグバンといってもかなり漠然としていて、それ
が具体的に我々にどう影響するのか、我々の生活がビッグバンによってどのように変
わるのか、いま一つピンと来ません。今回の改革が実現することによって、具体的に
国民生活にどのようなメリットがあるのでしょうか。
A.1.今回の改革は、我が国金融市場を、国民の資産運用の場としても、また、次代
を担う成長産業の資金調達の場としても魅力あるものとすることなどを目指して
います。
2.この改革が実現すれば、多様な金融商品やサービスが出現することなどを通し
て、国民の様々なニーズに則した資産運用がより有利かつ容易に行えるようにな
るなど、先進国の中でも国民の側から見て使い勝手によい金融市場となるものと
考えています。
(参考)金融機関等の利便性向上の例
・銀行で投資信託の購入が可能となります。
・証券会社の証券総合口座で、短期の公社債投資信託を中核として、株式等の売
買の資金のやり取りや公共料金等の引き落としが可能となります。
・旅行代理店やコンビニエンスストア等で、外貨との両替やトラベラーズチェッ
クが購入可能となります。
Q.今回の日本版ビッグバンは2001年までにかなり広範な範囲にわたっての改革を行う
ことを示していますが、このような急激な改革が、我が国金融機関の経営に悪影響を
与える恐れはないのでしょうか。
A.今回の改革により、我が国の各金融機関においては、自らの創意工夫を活かして顧
客のニーズに合致した多様な金融サービスを提供していくことが一層可能になること
から、ビジネスチャンスの拡大につながっていくものと考えられます。
なお、橋本総理からは、不良債権の速やかな処理と並行して改革を進めていかなけ
ればならないので金融システム全体の安定に細心の注意を払うよう指示を受けたとこ
ろであり、こうしたことに十分留意しつつ改革を進めていこうと考えています。
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