1.日 時:平成9年10月18日 午前10時〜12時
2.場 所:大蔵省第1特別会議室
3.議 題:企業年金に係る会計処理基準について
4.内 容: 過去勤務債務等の遅延認識についてヒヤリングを行った後、質疑を行
った。
5.主な意見等
○ 財政計算では過去勤務債務と数理計算上の差異を合わせて遅延認識しているが、
過去勤務債務と数理計算上の差異を分けて考えるかどうかという問題がある。
○ ある程度ヴォラティリティが収斂していけば、実務的には遅延認識と回廊アプ
ローチに大きな違いは生じないのではないか。
○ 遅延認識には会社が任意に償却できるようなってしまうのではないかという問
題があり、回廊アプローチでは回廊を超えるまでは全く認識しないが超えたら即
時認識というのも極端なのではないか。
○ 即時認識して全額を負債に計上することは理論的に分かりやすいが、国際的な
動向やこれまでの慣行も踏まえて検討することが必要ではないか。
○ 厚生年金基金の代行部分から生じる過去勤務債務は全て会社が負担するとは限
らない。しかし、会社としては代行部分も含め一つの年金制度と考えられるので
はないか。
○ 一時金と年金を選択できる企業もあり、過去勤務債務の認識は退職給与引当金
についても合わせて考えてはどうか。
| 担当者及び連絡先 大蔵省証券局企業財務課 多賀谷 TEL 03-3581-4111 |