1.日 時:平成10年1月22日 午後1時〜3時
2.場 所:中央合同庁舎第4号館 大蔵省第1特別会議室
3.議 題:企業年金に係る会計処理基準について
4.内 容: 会計基準の検討の要点全般について意見交換を行った。
5.主な意見等
○ グローバル・スタンダードに近づけていくという意味では、発生給付評価方式
になっていくと考えられるが、数理計算にはある程度簡便な方法も工夫する必要
があるのではないか。
○ 我が国では退職年金は退職金制度の中で一時金から移行してきたので、退職給
与引当金と退職年金は基本的には同じ考え方でないと整合性がとれないのではな
いか。
○ 年金資産は一般の事業用資産とは異なり特定目的のための資産であるから、貸
借対照表に計上せずに負債とネットする考え方が、国際的な動向にも整合するの
ではないか。
○ 数理計算上の差異は見積りを厳密にしても生じるのであるから、会計処理を考
えるよりは遅延認識が分かりやいのではないか。
○ 米国の基準や国際会計基準には過度に専門的な会計処理があるが、分かりやす
い考え方に基づいて基準を作ることが必要ではないか。
○ 企業年金は重要な問題であり、わかりやすく利用者に情報を提供していく観点
から注記も合わせて充実させる必要があるのではないか。
○ 我が国の年金制度改革の状況も踏まえ、新しい会計基準の採用にはある程度の
周知期間、準備期間が必要ではないか。
| 担当者及び連絡先 大蔵省証券局企業財務課 多賀谷 TEL 03-3581-4111 |