1.日 時:平成9年7月4日(金) 午後2時〜4時
2.場 所:大蔵省第2特別会議室(中央合同庁舎四号館4階)
3.議 題:研究開発費に係る会計処理基準について
4.議事内容: 企業財務懇談会の「研究開発費に係る会計処理基準の検討にあたっ
ての論点の整理」についての説明が行われた後、研究・開発の定義に
ついて審議が行われた。
5.主な意見等
<論点整理について>
○ 定義を議論するにあたっては、どの範囲を研究開発費と称して情報開示してい
くことが企業と情報利用者の双方にとって望ましいのかを考える必要がある。
○ 資産計上の是非については、ある段階で線引きを行い資産計上を行うという実
務は、非常に困難である。
○ 企業にとっては、全額費用処理をし、翌期以降の研究開発費の支出に備えると
いうのが健全な会計処理ではないか。
○ ソフトウェア開発費については、研究開発的要素があることは間違いないこと
から、ここで取り扱うことは必要であるが、ソフトウェア開発という用語は、ソ
フトウェアの製作過程をも指していると思われることから、その点については手
当が必要であると考える。
<定義について>
○ 既成の製品等に対して改良を加えるための改良研究に係る費用は、企業におい
て、かなりの金額となっているが、このような改良研究も研究開発に含めるべき
かどうかを検討する必要がある。
○ 情報利用者としては、改良研究を含めた研究開発費が知りたいのか、それとも
長期間を要するリスクの高い研究開発のみの支出情報が必要なのかを知りたい。
| 担当者及び連絡先 大蔵省証券局企業財務課 伊藤 TEL 03-3581-4111 |