1.日 時:平成9年11月28日(金)14時00分〜16時00分
2.場 所:共用第1特別会議室(合同庁舎第四号館12階)
3.議 題: 「貸付金の減損」、「金融資産及び負債の相殺」についての検討
4.議事内容: 「貸付金の減損」及び「金融資産及び負債の相殺」について説明が
行なわれ、その後意見交換が行われた。
5.主な意見等
○ 貸付金の減損の問題を考えるに際しても、キャッシュ・フロ−の現在価値が経
済的には重要ではないか。
○ 約定利子率で割引現在価値を算出する考え方は、現在の制度会計の枠内の話で
あり、別に新しい考え方ではないのではないか。
○ 割引現在価値の概念を入れるとか入れないという話は、他の貸借対照表に計上
する項目との平仄を合わないと辻褄が合わないのではないか。前提条件として、
負債についても割引現在価値の概念を入れるとか入れないとかの整理ができない
と、いずれは理論的に行き詰まるのではないか。
○ 割引現在価値という考え方を資産・負債の評価の問題として正面から議論する
時期ではないのではないか。貸付金の減損の見積もりの一手法として考えてみれ
ばいいのではないか。
○ 割引現在価値による認識、測定には基本的には賛成。現在の国際会計基準なり
、米国の動きを見ていると、割引率を用いて現在価値を出して、評価していくと
いうのが大きな流れになっているのではないか。
○ 実務的には、割引現在価値というのはなじめない。貸倒実績率や担保でカバー
されている部分を控除するような従来から定着している貸倒の見積もり方法と選
択制にすべきである。
| 担当者及び連絡先 大蔵省証券局企業財務課 平松、多賀谷 TEL 03-3588-4111 |