1.日 時:平成9年12月12日(金)13時00分〜15時00分
2.場 所:共用第2特別会議室(合同庁舎第四号館12階)
3.議 題: 「金融商品の時価評価」、「デリバティブ取引」及び「ヘッジ会計」
についての検討
4.議事内容: 「金融商品の時価評価」、「デリバティブ取引」及び「ヘッジ会計
」についての説明が行なわれ、その後意見交換が行われた。
5.主な意見等
○ 流動資産と固定資産の区分を明確にした上で、流動資産に計上している有価証
券については、時価評価し損益を認識するのは止むを得ないが、固定資産に計上
された有価証券を時価評価するのであれば、包括利益概念が必要ではないか。
○ 子会社、関連会社株は時価評価すべきでない。売買目的の株式は時価評価で止
むを得ないが、この場合は、評価差額は損益計算書に計上すべきである。
○ 事業間の制約が全くなく、いつでも時価で切り売りできる有価証券の場合は、
実現損益と考えてよいが、事業に拘束されているものは、時価評価による損益認
識になじまない。
○ 基本的には金融商品はなるべく時価評価し、評価差額は損益計算書に反映させ
るべきである。
○ 満期保有の債券については時価変動というのは意味がなく、満期までの全体の
確定した損益を配分計算する手法が合理性をもっている。
○ 取引規模が大きくなっているデリバティブ取引をオン・バランスする、あるい
は損益を認識するの当然。ヘッジ目的のデリバティブ取引については、ヘッジ会
計を導入する必要がある。
| 担当者及び連絡先 大蔵省証券局企業財務課 平松、多賀谷 TEL 03-3588-4111 |