1.日 時 平成8年12月20日(金)10時00分~12時00分 2.場 所 第一特別会議室(本庁舎3F) 3.議 題 政策委員会の運営等のあり方について 4.議事概要 本会合では、まず、事務局より政策委員会の運営等のあり方についての論点の説明 が行なわれ、その後、自由討議が行われた。自由討議の際に出された意見のうち主な ものは以下の通り。 (1) 政策委員会の付議事項について ・ 法改正後は、日銀の意思決定機関は政策委員会に一本化されるので、政策委員会 に現在付議事項となっていない、金融・景気情勢等の判断、金融調節方針について も日々の金融調節方針も含め付議事項とすべきであるとの意見があった。また、基 本的な金融調節方針は政策委員会において決定し、日々の金融調整についてはこの 基本方針において与えられた範囲内で実施という区分けが必要ではないかとの意見 があった。 ・ 政策委員会の付議事項としては、金融政策上の問題のみではなく、およそ日本銀 行の業務の基本方針もその対象と考えるべきであるとの意見があった。 (2) 政策委員会の開催頻度 ・ 政策委員会の開催頻度としては、定例会としては2週間に1度程度とするほか、 臨時の委員会も開催できることとすべきとの意見があった。また、臨時の政策委員 会が多いと市場に憶測を生む可能性があるので、定例の政策委員会をある程度頻繁 に行う必要があるのではないかとの意見があった。一方、政策委員会において金融 政策に関する事項を付議するのであれば、あまり頻繁に開催する必要はないのでは ないかとの意見もあった。 (3) 政策委員会の議事録等の公開等 ・ 議事要旨の公開については、次の政策委員会で委員の了承を得た上、公開すると いうことが好ましいのではないかとの意見があった。また、議事録そのものについ ても一定期間経過後公開してはどうかという意見があった。ただし、議事録の公開 に馴染まないものもあるのでその点につき慎重な取扱いが必要との意見があった。 ・ 政策委員会を充実したものとするため、各政策委員に必要なスタッフをおき、政 策委員の判断を助けるべきではないかとの意見があった。その際、スタッフの構成 については、各政策委員の意向をまず重視すべきとの意見があった。 (4) 政策委員会の具体的な構成等 ・ 人数としては奇数であることが必要であり、状況に応じた迅速な判断が必要とな ることから9名程度が適当との意見があった。また、日銀内部の委員より外部の委 員の方が相当程度多くなくてはならないことを考え、政策委員の人数及び内外の内 訳を決める必要があり、たとえば一案として、執行部から3名、外部の政策委員6 名が適当ではないか、との意見があった。また、政策委員の人事は国会の承認事項 とすべきとの意見があったが、これに対し、日々の業務を行う執行部の人事につい ては、日銀の業務が円滑に行われることへの配慮が必要であるとの意見があった。 ・ 政策委員の交代時期が各委員毎でずれるような工夫をすべきではないかとの意見 があった。 ・ 政策委員の兼職については、基本的に禁止すべきであるとの意見があった。他方、 政策委員の人材確保のための配慮が必要との意見があった。 ・ 政策委員会のワンボード化に伴い、役員としての理事のあり方について検討の必要 が指摘された。 +--------------------------------+ | 担当者: 大蔵省 銀行局 調査課 吉 井、阿久澤 | | 連絡先: TEL 03-3581-4111 (内線2801) | | | | 本議事概要は暫定版であるため今後修正があり得ます。 | +--------------------------------+