未定稿
1.日時 :平成10年8月6日(木) 14時00分~16時00分
2.場所 :合同庁舎四号館 共用第一特別会議室
3.議題 :最近の金融を巡る問題について
4.議事内容
○初めに、事務局より金融審議会の設置についての説明と、委員及び事務局の紹介が行
われた後、金融審議会令第3条に基づく委員の互選により、貝塚啓明(かいづか け
いめい)委員が金融審議会会長に就任した。また、貝塚会長の指名により、蝋山昌一
(ろうやま しょういち)委員が会長代理に就任した。
○その後、大蔵大臣挨拶があり、当審議会に対し、「21世紀を見据え、安心で活力ある
金融システムの構築に向けて、金融制度及び証券取引制度の改善に関する事項につい
て、審議を求める」との諮問が行われた。
○続いて、金融審議会の運営手続き等について、討議が行われた。
○続いて、最近の金融を巡る主な出来事(金融システム改革の進展、不良債権問題と金
融再生トータルプラン)について、事務局から説明がなされ、質疑が行われた。
○最後に、現下の金融市場を巡る問題及び金融審議会の今後の取り組みについて、当日
の審議内容も踏まえた会長談話案が貝塚会長から提示され、意見交換が行われた。
<一般討議での主な意見>
1.運営の透明性確保等について
○審議会議事の内容については可能な限り透明性を確保していくべき。
○議事録の公表については、カレンダーに沿って形式的に公開するのではなく、中間報
告がまとまるような節目で、会長が判断して公表することが適切。
○議事録公開のタイミングについて、一つの議論が一年以上も続くような場合、途中経
過をディスクローズすることを考えてもよいのではないか。
2.最近の金融を巡る問題について
○破綻の認定基準について、個別の事情に対応できる余地を残しつつも、できる限り明
確化すべき。
○ブリッジバンク制度を有効に機能させるためには、金融管理人の人材確保が重要であ
る。様々なケースに迅速かつ機動的に対応できるよう、弁護士・会計士や金融精通者
を中心として、多様な人材確保に努めてほしい。
○ブリッジバンク制度に対する国民の信頼が損なわれることのないよう、「善意かつ健
全な借り手」の判定基準は、ある程度の裁量性が必要だが、できる限り厳正かつ客観
的なものとすることも重要である。
また、それに基づく判定は、債務者が、その経営を厳しく律しながら自らの手で新
たな取引銀行を探し出す努力を怠ることにならぬよう、公正・中立かつ規律ある形で
行われるべきである。
○ブリッジバンクの受け皿となる民間金融機関については、国内金融機関に限ることな
く、外資系金融機関も含めて幅広く検討し、迅速かつ機動的な処理が行われるように
してほしい。
○民間の受け皿金融機関への営業譲渡に際しては、例えば入札制度を利用することも考
えられるのではないか。
○ブリッジバンク法案は、時限的な「緊急措置」法案でもあるので、ブリッジバンクの
設置期間を、2年と言わず、より短期化するよう努めるべきである。
○破綻金融機関の処理期間を出来る限り短縮化する努力が必要なのは言うまでもないが
一方で、あと少しで受け皿金融機関が見つかりそうなブリッジバンクについては、制
度の運営上、存続期間を厳格に2年に区切るのではなく、柔軟な対応を行うことも必
要ではないか。
○ブリッジバンク制度が国民の支持を得るとともに、経営者のモラルハザードを防止す
るためにも、破綻金融機関の経営者責任の追及は重要である。金融管理人の調査権や
株主総会の仮決議の規定等が定められており、こうした制度の下に経営者を退任させ
民・刑事責任を厳格に追及できるようになっていることは重要である。
○経営者の責任追及のみならず、株主の損失負担の原則も貫徹するようにしてほしい。
3.その他
○中長期的方向での制度論を中心に審議するべきとは思うが、同時に中長期的な方向観
と整合的な範囲内で、情勢次第では、より具体的な議論をしていくことも必要。
○金融審議会に求められているのは、金融の在り方に関する哲学・理念を示すことであ
る。こうした分野は、まさに現在の金融審議会のメンバーに比較優位がある分野とい
えるのではないか。
○今後の金融審議会での議論は、日本版ビッグバンの基礎固めとしての制度作りを中心
としていくのが適当と思われる。
| 問い合わせ先 大蔵省金融企画局企画課 森田、安藤 TEL 3581-4111 (内線 6126) 本議事要旨は暫定版であるため今後修正がありえます。 |