未定稿

第3回金融審議会第2部会議事要旨

 


1.日時 :

平成11年2月3日(水) 10時00分〜12時00分

2.場所 :

大蔵省第三特別会議室

3.議題 :

・ 金融の変革・再編と保険業の役割
・ 資金調達サイドから見た金融市場のあり方

4.議事内容


初めに、「個人信用情報保護・利用の在り方に関する作業部会」「保険相互会社の株式会社化に関する作業部会」について、メンバー及び開催状況の報告がなされた。また、「預金保険制度に関する作業部会」についても設置することが合意された。


冒頭、「金融の変革・再編と保険業の役割」について、安田火災海上保険の田山泰之取締役、住友生命保険の寺阪元之取締役から資料にそって発表があった後、自由討議が行われた。自由討議にて出された意見は以下の通り。


商品の審査体制の充実が必要ということに関して、保険商品の認可制については、むしろ全面届出制とすることが考えられないか。


保険契約には対企業の契約と対個人の契約があり、対個人の、いわゆるプロとアマの契約については当局によるある程度の規制も必要である。


料率が自由化されたといっても、算定会の参考純率の存在は商品の許認可制と相まって事実上の競争制限となっているのではないか。


算定会にはデータバンクの機能もあり、独自の計算が難しい中小保険会社にとっては、参考純率が役立っている。


第3分野の自由化と構成員契約にかかる規制の見直しが待たれる。


第3分野の自由化については、そのための環境整備としての規制撤廃・緩和が進んでいるかどうかをしっかりと検証する必要がある。


構成員契約に関する規制は消費者保護の観点から残されるべきである。


簡保との競争条件の公平性の問題だが、問題の所在をもっと業界として訴えていくべきではないか。


続いて、「資金調達サイドから見た金融市場のあり方」について、住友化学工業の光畑吉高財務部長、プラザクリエイトの大島康広代表取締役社長から資料にそって発表があった後、自由討議が行われた。自由討議にて出された意見は以下の通り。


持ち合い株式であっても株主として、例えば銀行の経営に対して意見を言っていく、といったことが考えられないか。


店頭市場が使い勝手が良くないという指摘については、金融システム改革で店頭登録市場の位置付けもはっきりし、昨年12月から登録基準や退出基準も改めている。マーケットメイクも可能となった。若いベンチャー企業が進出できるように、大幅な改革をこれからもする必要がある。


公開前基準が厳しすぎるということだが、これは現在日本証券業協会において大急ぎで検討中である。


次回は3月上旬に開催される予定である。
 
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