総会2−2

証券市場における空売り規制の施行について


空売り規制の前倒し実施について

 

1.空売り規制(注1)については、本年6月に成立した「金融システム改革のための関係法律の整備等に関する法律」において、空売り規制を有価証券を借り入れて行う売付けにも適用すること等を内容とする証券取引法の改正が行われ、その施行は同法附則で12月1日とされた。

(注1)空売り規制: 空売りである旨の表示の義務づけ及び直近の価格未満で
           の空売り(売り崩し)の禁止

(注2)本年1月6日 大蔵大臣談話(抄)

「市場動向にかんがみ有価証券を有しないで売り付ける行為空売り)が相場の下落傾向を激化させるおそれや、相場操縦に利用されるおそれがあるとの指摘に適切に対応する必要があるため、新たな立法措置を講ずる。」

2.近時の市場動向を見ると、各種情報に基づき一部特定の銘柄の株価が大きく変動し、これに伴い株式市場全体も大きく変動したとの指摘があり、空売り規制に関する証券取引法改正規定について12月1日の施行を待たずに前倒しで施行することを内容とする議員立法が国会に提出され、10月9日に可決成立(「金融システム改革のための関係法律の整備等に関する法律の一部を改正する法律」)されたところである。
 同法は10月13日に公布され、10月23日より施行された。


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