第3回証券取引審議会デリバティブ特別部会議事要旨

1.日時 :平成8年1月26日(金) 10時00分 12時00分 
2.場所 :合同庁舎4号館12階第一特別会議室
3.議題 :証券会社の会計処理について 
4.議事内容
 1. 始めに、「証券会社の会計処理」について、大塚委員(早稲田大学教授)よりトレ
   ーディング取引の会計処理のあり方について意見陳述を行った後、寺西委員(野村証
   券常務取締役)より証券会社の会計処理の現状について意見陳述があった。
 2. 次に、証券会社のトレーディング業務への時価法の導入について、事務局より説明
   があった。
 
 <主な意見>
 ○ 証券会社のトレーディング業務には、利益操作の防止、時価の客観性の確保等の歯
   止めを設けた上で時価法を導入することが望ましいと思われる。
  
 ○ 投資家に対する透明性及びディスクロージャーの観点から、事業会社の会計処理に
   ついても時価法の導入を中長期的に検討すべきと考えるが、他方、評価の客観性の確
   保や適切な監査ができるか等の解決すべき問題がある。
 
 ○ 証券会社の業務内容は多様であり、すべての証券会社がトレーディング業務への時
   価法を導入する必要はなく、体制の整備された証券会社が導入するということでよい
   と思う。
 ○ 日本にある外国証券会社は、外国証券会社の日本支店と位置付けられているので商
   法は適用されないが、日本の証券会社に時価法が導入される場合は、外国証券会社に
   対しても同様の取扱いがなされるべきではないか。
 
             ┌────────担当者及び連絡先─────────┐
             │大蔵省証券局総務課調査室 貝塚、星野       │
             │TEL 3581-4111                   │
             │本議事要旨は暫定版であるため今後修正があり得ます。│
             └─────────────────────────┘