平成7年9月29日
証券取引審議会「店頭特則市場の株式公開制度等の在り方について」(概要)
1.背景
近年の我が国経済情勢を踏まえ、また、将来における我が国の経済フロンティアの拡
大を図る観点から、立ち上がり段階にあるベンチャー企業等の資本市場における資金調
達の途を広げるため、店頭市場の果たす役割に対する期待が高まっている。こうした状
況に対応し、我が国経済及び証券市場の活性化に資する観点から、本年7月に、店頭特
則市場が開設されたところである。
この店頭特則市場が、その創設の目的に沿って有効に機能するためには、その対象と
する特則銘柄の特性にふさわしい株式公開制度等を整備する必要があり、このことは今
月20日に策定された経済対策にも盛り込まれている。
証券取引審議会(会長:加藤一郎東大名誉教授)においては、以上の観点から、店頭
特則市場の株式公開制度等の在り方について、ご報告いただいたところである。
2.報告のポイント
特則銘柄は、ベンチャー企業等の特性からみて、従来の上場銘柄等に比べ、ハイリス
ク、ハイリターンな性格を有しており、店頭特則市場に参加する投資家は自ずと限定さ
れるものと考えられる。
こうした特則銘柄の特性にかんがみれば、不特定多数の投資家の参加を前提とする現
行の株式公開制度等について、以下のように、所要の見直しを行う必要がある。
1. 公開前一定期間内における登録申請企業の特別利害関係者等(役員、ベンチャー
キャピタル等)の株式移動及び第三者割当増資に係る規制を緩和する。
2. 登録申請企業の株式公開に伴う公募・売出し株式の公開価格の決定方法として、
現行入札制度に代えて、ブックビルディング(需要積み上げ)方式を採用するとと
もに、顧客一人当たりの配分上限制度(五千株ルール、一万株ルール)を撤廃する。
(参考)証取審の審議経過
9月1日 公正取引特別部会(第1回)
9月25日 〃 (第2回)
9月29日 証券取引審議会(報告書取りまとめ)