活用
事例

「着眼点」の内容をニュースシリーズ化した
デジタル時代の情報発信

2-3分でまとめた情報の発信

名古屋銀行では、多岐にわたる内容や、情報量の多い「着眼点」の中身を、行員が一度に全て消化するのは難しいと考え、「着眼点」の内容を2-3分で読めるように項目ごとに切り出して加工したものを13回のニューストピックスとしてシリーズ化し、イントラネット上で行員向けに発信している。イントラネットの新着情報表示に加え、本シリーズの一覧ページを作成するとともに、各ニュースページから「着眼点」本編の該当ページにリンクする形にしている。

情報の内容としては、「着眼点」の全業種共通及び各業種のセクションに加え、「別冊 教えて、ノウハウ先生」も複数回取り上げて配信しており、本ニュースページは多数行員が閲覧し、大変参考になったという声も上がっている。

また、銀行外でも専用の端末(スマートフォンやタブレット等)でアクセスができるため、外出している行員が事業者訪問前に確認する事が可能になっている。

必要な情報を簡潔にまとめ、行内ネットワークで共有。短時間で読めるニュースとして配信することで、情報に触れやすい環境づくりを実施。

全店向け研修と今後の展望

近年、名古屋銀行では経営改善が必要な企業の支援に力を入れて取り組んでいる。こうした中で、公表された「着眼点」の内容は経営支援に活かせると考え、前述のような取組みに至ったものである。さらに、約100人の行員が参加する全店の渉外役席を対象とした研修会においては、作成したニュースの紹介、「着眼点」で紹介されている各業種の目利きのポイントと活用のイメージについて情報の提供を行い、参加者からは「「着眼点」を活用し、現場でのOJTを実践することで行員の目利き力向上を図っていきたい」といった反応がみられた。

今後は、金融機関としての考えを盛り込みつつ、他の金融機関との情報交換を行うワークショップの開催などにより、事例を踏まえた内容やより実務に即した情報提供を目指していきたいと考えている。

担当者ヒトコトコメント

本部から多数の情報・指示が発信されて、現場では消化不良となるケースがある。発信方法を工夫することで、現場での活用が促進された。

「着眼点」活用の
ポイント

  • 01

    「着眼点」の各セクションをシリーズ化してニュース発信

    行員が2-3分で読めるように、「着眼点」の各業種や「別冊 教えて、ノウハウ先生」の内容について全13回のニュースシリーズとして抽出・加工し、行内イントラネットにて情報発信・一覧化している。

  • 02

    外出時にも情報の確認が可能

    スマートフォンやタブレット端末からニュースページにアクセスすることで、事業者訪問前にどこからでも情報の確認が可能であり、多数の行員から閲覧されている。

  • 03

    研修を通じた情報提供

    全店向け行内研修において、「着眼点」の概要と具体的な活用方法について、情報提供を行っている。


  • ※提供 名古屋銀行
  • ※令和5年度「業種別支援の着眼点の拡充や普及促進に向けた委託事業」(金融庁委託事業)において、メディアラグ株式会社が収集し作成したものです。
  • ※本活用事例の内容については、2023年9月時点の情報を基に作成しています。