活用
事例

動画視聴会や勉強会等による
組織内外の「着眼点」認知の機会創出

着眼点を体感する動画視聴会

協会内の参加希望者を募り、動画視聴会を、5月~6月に3回に分けて実施。各回約40分で「着眼点」読み上げ動画を視聴(1本約10分×5本)した後、20分ほど意見交換する形とした。初回は単純な感想の共有が中心であったが、3回目には「着眼点」をどのように利用するかという点に焦点を当てたディスカッションが展開され、活発な意見がかわされるようになった。また、中小企業診断士を招いて開催した「経営支援スキル向上セミナー」においては、事業者との対話や現状把握とそれを踏まえた経営課題への対応方法に加えて、中小企業診断士の視点から見た着眼点についても講義をいただいた。

これらの取組みは、「着眼点」が経営支援において非常に参考になるため、ただ単にテキストを知識として学ぶのではなく、実際に体感する機会を増やすために始めたものである。特に、若手の職員にとっては、「事業者支援の本質を再認識した」「現場の実態に近い内容で使いやすい」「訪問時の着眼ポイントがよくまとまっている」といった感想があり、有益であったと考えている。

3回に分けて動画視聴会と意見交換会を実施。まとまった時間が中々とれない職員に対し、短い時間で要点をまとめている動画を見ることで、着眼点に触れるハードルをさげている。

組織の枠を超えた勉強会等を企画・開催

協会職員向けの周知に加え、県内金融機関の経営支援担当者向け、支援専門家や関係機関向け、とちぎ中小企業ネットワーク会員向けに「着眼点」の早期周知と早期活用を図るべく、それぞれ勉強会を企画・開催した。各機関との間で「着眼点」を通した意見交換を行うことにより、経営支援に対するそれぞれの考え方を理解し、共通の言語・共通の目線を持つことができたと受け止めている。

また、県内の金融機関、商工団体及び保証協会の若手職員向けに本業支援のスキル向上を図る研修会「事業者支援スキルアップキャラバン」の中でも、「着眼点」の内容を紹介・共有している。

今後の取組

こうした動画視聴会や研修会のほか、講師養成を目的に金融庁で開催された「『業種別支援の着眼点』勉強会」に参加した職員を講師としての研修会を計画している。具体的には、協会職員向けの内部研修会と協会が金融機関の若手職員向けに開催している「保証業務講座」の1コマとして講義を行う予定だ。

継続的に研修を実施することにより、職員の「着眼点」への理解を深めるとともに、今後発展的な活用を検討したいと考えている。

担当者ヒトコトコメント

「着眼点」は実務と人材育成に役立つ良いテキストなので、積極的な活用を目指しています。

「着眼点」活用の
ポイント

  • 01

    動画によって知る・体感する機会

    ショート動画数本の視聴と意見交換等を組み合わせ、協会内部職員向けに「着眼点」を知る・体感する機会を提供している。

  • 02

    県内関係機関向け勉強会の実施

    県内の金融機関や支援専門家・関係機関等向けに勉強会を企画・開催し、「着眼点」の周知・活用を図っているほか、金融機関等の経営支援人材育成にも役立てている。

  • 03

    支援専門家との連携

    「着眼点」を通して意見交換を行い経営支援に対するそれぞれの考え方を理解し、共通の言語・共通の目線で支援ができるよう努めている。


  • ※提供 栃木県信用保証協会
  • ※令和5年度「業種別支援の着眼点の拡充や普及促進に向けた委託事業」(金融庁委託事業)において、メディアラグ株式会社が収集し作成したものです。
  • ※本活用事例の内容については、2023年9月時点の情報を基に作成しています。